龍沢寺庭園



庭園は二つの庭園が組み合わされていて町指定の文化財となっている。庭園説明板が建っているので読み、角度を変えて眺めたり回遊道を散策し鑑賞されるとよいと思う。

本堂横に造られている庭園で、蓮池が前面に横たわり、庭園小山の配置が素晴らしく、池には石橋が架かっている。この庭園は参詣者が本堂より眺められるように造られたとの事である。説明板によると江戸時代後期の作庭とのことである。

池を中心とした庭園に隣接し、参道入口左より広がる庭園で、この庭も本堂より眺めるように造られていたという。作庭年は、庭造りの様式からみて安土桃山時代から江戸時代初期の作庭で、このような大規模な枯山水廻遊式林泉庭園は、福井県下では稀に見るであると、説明板には記されていた。毎年九月の秘仏開帳のとき参詣し、この庭園を見られることをお勧めする。


 枯山水庭園の参道を左に進むと、開山梅山禅師碑がある。文政八年(1825)建立と刻され、当時の住職が遺徳を偲び碑を建立されたのであろう。梅山禅師は禅の高僧であったことから、滅後門弟達の手によって建てられたと思うが、天正元年の焼き討ちで墓所まで打ち払われたのではなかろうか。(朝倉記)