17年04月日記
2017/4/30 このところ連日のように達川氏から写真入りメールが送られてくる。野菜づくり進捗状況の報告だ。農業は国の維持の根幹であり、若い人(彼は僕より数歳下)が懸命になるのはいいことだ。電話で「山羊を生育する」とも、言っていた。 2017/4/28 阪神が勝って巨人が負けた日は心が躍る オープンカフェに椅子を置いた。月夜に炭酸水で割ったウイスキーグラスを持って座る。真夜中であっても社会は動いていて、カフェ横の坂道を車が通り過ぎていく。カフェに植えられた樹々に茂った葉の緑が濃厚だ。 目をつむると風のささやきが聞こえる。どこかで犬が遠吠えしている。 西暦 17年4月27日 木曜日 薬と摂生生活(節煙・節酒)の甲斐あって、右眼の視力が回復してきた。まだ完全とは言えないが、お岩さん的おどろおどろしさは消え、来訪者の前で眼帯をとることができるようになった。何よりも本を普通に読めるのが嬉しい。 西暦 17年4月26日 水曜日 去年、金津高校前でビラまきをした時、高校生たちが折り目正しく、内容について質問してくる子も居たのにおどろいた。 さて 18歳以上が有権者となった現在、今回のあわら市議選でも若い人たちが投票する。しかし連呼選挙だけでは誰に入れていいのかわからないのが実情のはずだ。 誰かが音頭を取って立候補者を同じテーブルに集め、個々にあわら市の未来に対するビジョンを語らせるべきだ。勿論、立候補者のうちのどれだけが参加するかはわからないが、不参加者はビジョンの無さあるいは弁舌力の無さという烙印を押されることになる。 佐藤愛子著「九十歳 何がめでたい」を読んでいるところへ、年増女(推定年齢七十三歳)が現われて、「あら・・私への当てつけ?」と、言う。 「漢詩を楽しむ会をつくろうよ」と力説して帰っていった。 西暦 17年4月25日 火曜日 西暦 17年4月23日 日曜日 昨日の続き 夕刻にじっとモルトウイスキーを眺めているところへ、とんぼさんがおすそ分けのおさえを持って来訪。当然のことながら二人でのモルト宴会となった。 話題はY君の困難を乗り越えての真摯な生き方について。 悲しみを胸の奥底に秘めた人にこそ人間的魅力があると思う。 感想 モルトスコッチウイスキーの癖のある味は、僕を一瞬に魅了した。それは妻ひとすじの僕が仮に別の女性に心を動かされた瞬間のようでもあった。 高橋義夫著「佐々木小次郎」を読み終えた。小次郎の生きた時代は元和偃武からさほど遠からず戦国の遺風がまだ残っていて、各地に浪人武辺者が跋扈し切り合いを重ねるという時代だった。 昔NHKの大河ドラマを見たせいか、宮本武蔵=正・佐々木小次郎=邪という図式が僕の頭のなかにこびりついていたが、高橋の著書では、それがまるで違う。越前国朝倉家の家臣という出自に、郷土愛という僻目もあったのかもしれない。丁寧に丁寧に一晩かけて読みつくした。 西暦 17年4月22日 土曜日 昨日の昼に東京近県からやってきた中高同級生・Y君のお土産は。高級モルトウイスキー。 西暦 17年4月21日 金曜日 無題 昨日の朝一番で三国土木事務所へ車で行った。 早朝で靄が立ち込めていて、眼帯人間としては視野確保のためにライトをつけて走った。打合せを終え、駐車場に戻り車のキーをまわしたが、ウンともスーとも言わない。ライトをつけたままだったのでバッテリーがきれてしまったのである。 親切なとんぼさんに来てもらったのだが、バッテリーコードで接続してもやはりウンともスーとも言わない。仕方なく行きつけの自動車工場へ行った。「コードが断線している」と、言われた。そこで借りたコードを利用してようやく事なきを得た。 西暦 17年4月20日 木曜日 一行日記 きょうはすごく忙しくなりそう。 西暦 17年4月19日 水曜日 日野啓三著「天池」を読み終えた。 男は水際の砂漠に立っていた。 風はないのに水際にはひっそりと 漣が寄せている。 異常なほど透明な水。 だが湖の表面は 両側の山陰部分だけを除いて 一面赤っぽい黄色に ほとんど金色に染まっている。 その光のきらめきの中に 女は後姿だけ見せていた。 肩の広い長身の後姿が、 影絵のように水から浮き出している。 女がいまここに 連れてきてくれたことよりも、 前もって何も話さなかったことに、 そしていまも黙って離れていることに、 男は女の配慮を、 彼女もこの世のものならぬこの光景を 大切に思っていることを感じた。 魂が不意に真空に晒される思いだ。 知覚だけが異様に冴えて、 感情の領域より一段下、 普段は静まり返っている体の芯に近い 暗い領域がひとりでに輝いて 自然に体が内側から開いてくる。 (本文から) 西暦 17年4月18日 火曜日 無題 春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣干すてふ 天の香具山 持統天皇
春の雨はせつない。
長い冬も終焉を迎え草花が芽吹き始めて何となく生暖かくなってきたころの季節。まだ空が低く、抜けるような青空が突然広がるこの季節が一番好きだった。 就寝前と起床後の数時間を読書時間に充てている自分だが、読書を苦痛と感じることが頻回にある。脳の老化によって文脈をたどる力が衰えていることもあるのだが、それよりも視力の衰えていることが主な原因だと僕は考える。本を読めなくなることは人生の生き甲斐をなくすことなので、眼科へ受診に行ってこよう。 「ハメマラ」・・古人はうまいこと言ったものだ。 ということで.眼科受診から帰ってきた。「右眼が眼底出血している。そして、視力検査で右眼の視力が出てこない」と、言われた。 昨晩にユーチューブで「伊達政宗の一生」をみていたので、そうすると俺も独眼竜となるやもしれぬ。もしそうなったら、ジーンズファッションで黒い眼帯をして歩こう。あわら市内の女性のあいだで噂となること必至だ。それも又格好いいだろう。 西暦 17年4月17日 月曜日 読んだことのなかった山田風太郎(1992年-2001年)の著書「室町少年倶楽部」も終わりに近づいている。 エログロナンセンスを含めて守備範囲の広いこの作家は、晩年に「毎日ウイスキーボトルの1/3を飲んでいるからアル中ハイマーや」と語っているが、「であるとするなら1/2の僕は濃縮アル中ではないか、脳内バランスが崩れるのも仕方ないではないか」と、悲嘆するのである。 「米国精神医学会「精神科医が自ら診察していない公的人物の精神状態について意見を述べるのは非倫理的だ」とする規定を設けている。しかし、この投書の後、「危険性について認識しながら、沈黙しているのは逆に倫理に反する」として多くの精神医療の専門家(精神科医、臨床心理学者、ソーシャルワーカーなどを含む)が立ち上がり、トランプ大統領の解任を求める運動に加わっている。彼らが口を揃えて指摘するのは、「現実と空想の区別がつかない妄想症で、サイコパス(反社会性人格障害)の人物が核のボタンを握っていることの怖さ」である。」との記事をインターネットで読んだ時、脳裏をかすめたのは、足利八代将軍・義政である。 天下の悪妻と噂された日野富子を妻に持った彼は政治に嫌気がさし、さっさと将軍職を投げうち隠遁したあと、東山文化の育成に天賦の才を発揮。銀閣寺、枯山水、茶道、連歌など伝統的日本文化の 西暦 17年4月16日 日曜日 きょうは春爛漫の日曜日で、いろんなところから「参加してほしい」との依頼を受けているが、身はひとつしかなく、どこかへ行けばどこかへ行けないということになる。こういう場合、結論を出すのがむつかしい。 結果としてどこへも出かけずに、TVで阪神vs広島を見ていた。2:1で阪神が勝ったのできょうはいい一日だった。 西暦 17年4月15日 土曜日 阪神タイガース調子良しだけど今日は負けた 6月のあわら市議選を目前にして、山川知一郎現職市議の選挙事務所が、偶然にも僕の自宅前にできあがった。僕は今回の選挙において、旧金津町在住の新人女性立候補予定者を応援していて、山川氏を応援はしないが、理詰めでしゃべれる数少ない現職市議の彼にも、是非当選してほしいと思う者である。 しかしながら今回の選挙では、旧芦原町が無風地区であるのに対して、旧金津町の というようなことを、先程来訪した80歳老人が持って来た清酒を飲みながら考えている。 西暦 17年4月14日 金曜日 無題 「千葉県我孫子市で小学3年の少女の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された男は、少女が通っていた保護者会の会長だったことが14日、周辺の住民への取材でわかった」とのニュースが午前中に流れた。 僕も20年近く前に会長をやっていたが、異性としての眼はお母さん方に注がれこそすれ、子供たちに向うということは断じて無かったがなあ。 西暦 17年4月13日 木曜日 室積光著「記念試合」を読み終えた。 きょうの午後一番に、注文していたハズキルーペが届いた。これは老眼鏡ではなく、眼鏡型のルーペである。早速近くをドライブしたのだが、今まで不鮮明だった外界が不思議なほどにはっきりと見える。余生の友となるだろう。
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