17年05月日記
2017/5/11(木) 昨日の一日 一期は夢よ 只狂へ (閑吟集) 昨日の午後は、市役所の「あわら市議選説明会」会場に居た。某立候補者の代理としてである。旧芦原町地区は無風状態で各々安泰だが旧金津町町地区のまちうちの場合、新人が乱立して4or5名定員オーバーのバトルとなる。私の事務所近辺も当然草刈り場だ。 議員だった前回までは、この時期わたわたしていたが、隠居となった今回はリラックスして見ていることができる。さあ・・面白くなるぞ。 夜は「あわら9条の会・会議」で、四人が事務所に集まった。 次回の講演を小野寺さん夫婦に頼もうということになった。夫婦は、20年程前に御自宅を設計させていただいたクライアント。夫婦は時々新聞紙上に登場しているので、知っている人も居るだろう。 講演時の司会を私が担うことになったので、来訪者の多くが女性になることが懸念される。
2017/5/9(月)
政界・財界の巨悪を暴いたこの作品は史実に基づいたものでモデルがあるとされており、僕でさえモデルの見当はつく。ただ巨悪が組織防衛のために血税を使って、告発者を篭絡させていき、結局は立証にまでいかせなかった。その後は何もなかったかの如き平穏が残っただけで真実を知らない我々庶民だけが、蚊帳の外に置かされているのである。 後に「金環蝕」を監督として映画化したのが山本薩夫。レンタルショップでDVDを借りてこよう。 場所は戦国大名・朝倉家史跡(一乗谷)、時は5月5日、イベントは曲水の宴。 歌を詠む男たちは烏帽子を被り、女たちは長い黒髪で絹の衣に身を包んでいる。朝倉家が目指した平安絵巻の世界で、僕の先祖もこういうところに居たのだろう。 2017/5/5 無題 連休期間中、外へ出ることと言えば、近くのコンビニへ酒煙草の買い出しに行くだけで、あとは事務所に逼塞していた。理由は明らか。対人恐怖症に陥っていたからで、事務所内部での作業はCAD(2.5Dの習得)か、TVで阪神あるいは巨人の試合を見るか、オープンカフェで空を眺めているか、あるいは石川達三著「金環食」を読むことだけだった。 「金環食」は、九頭竜ダム造成に関わる政治家・官僚・財界人が権謀術数の限りを発揮する裏社会の史実をモデルとして描いた物語で、そこには物欲・権勢欲・名誉欲・女性欲が複雑に渦巻いている。この本が書かれた半世紀前と現代とでも支配者の在り 女性欲は男の本能だから分かるとしても、他の欲に惹かれることが分からない。 だって、物欲成就のためには敵を篭絡し時には廃人にすることもある。権勢欲成就のためには沢山の似た者達からの恨みをかわなければならない。 要するに、支配層にのしあがるためには自己嫌悪ロードを通らなければならず、そろばん勘定をすれば、プラスマイナスゼロなのである。 2017/5/2 無題 そら豆の季節だ 「草原の覇王 チンギス・ハーン」を読んでいくと、テムジンの家系図が横文字(モンゴル語)ばかりで頭がぐちゃぐちゃになる。認知力の異常減退を考えると、これは養老猛司の出番だと思って、昨晩深夜まで彼の講演をユーチューブで聴いていた。 唯脳論に波及していたが、つまるところ自分には二人の自分があって、一人は自分を自分と意識する自分・ひとりはそういう自分を見つめる自分。これを比較的鮮明にわかっているのが幽体離脱体験者だと、言う。 ここで離脱体験者の僕は手をたたいてうなづいた。離脱者の気分は水の中に溶け込んでいるようなものという彼の言葉だったが、僕も水に溶け込んだけではないが薄ぼんやりとした空間を漂っていた。あの時、生命に生と死の境界はなく人間は流体だと感じたものだ。 北潟湖調査研究会報告 |