あすぼくは花の東京へ行く。妻と一緒に行く。よって日記書けないあしたの分をきょう書いてしまうのだ。 違う生活リズム持つふたりだ。同行の旅いつ以来かと記憶の糸たぐれば、10数年前カナダ近郊はオークタウン一週間のホームステイを思い出す。
保守的というか出不精というか着替え考えたりするのが億劫で、県外はおろか町外でるのにも面倒くささ感じるぼくの姿勢は妻と対極なのだが、余分な移動は余分な廃ガス撒き散らしに繋がるとの理屈ならべて自身の怠惰正当化してしまうのである。
とりあえず余分ではない意義あるあしたの旅だ。ココロのあかをさっぱり落としてこようと思う。
もめごと起こす息子である。 4ヶ月ぶりに仕方なく上京、神楽坂で息子と会った。身長やや低し、けどか顔色浅黒く下駄みたいなひきしまったカラダになっていた。 妻、息子の太い上腕筋にさわって「わあ!かんからかんや岩みたいや」と驚いていた。
「前は競馬に夢中やった、今はボクシングや。元世界チャンプのジムで一生懸命や」と息子はいう。 競馬とボクシングになんの因果関係あるのかわしには皆目わからんし、元世界チャンプ云々もガセネタと思ったがプロボクサーに日々の指導うけているのは事実みたいだ。 ボクサーといえば、「あしたのジョー」のモデル大場政夫のスマートさ思い浮かべるわしにとって息子はどちらかいうと小型レスラータイプやなあと思えたのだが・・。
学生の分際の息子、「新宿歌舞伎町界隈で10数種類のバイトこなしてきた。トラブルで元やーさんに首しめられて池のなかほうりこまれたこともある」という。 わしは「おめ、ボクシングやってて喧嘩したらあかんぞ、絶対あかんぞ、犯罪になるんやぞ」と親父の威厳こめて説教した。 「あー、ここ1年やっとらん」という息子の返事にほっとしたわしだが、妻の顔色さっとかわり「今は議論の世の中や、1年も2年も関係ない、いつも冷静でいないとあかんのや」と真剣にいう。 議員のはしくれであるわしは、議会思いだしながら(そうや議論が大切なのや)と心のなかで妻の意見に同調した。 ようわからんけど、息子、青春まっただなかみたいだ。
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