2002年04月

02年04月27日 土曜日 しゃばは連休なのだそうだ

ぼくが手書き製図をフリーソフトCADに切り替えてから6年が経過した。

きのう、町役場で職員と建物監理の話をしていて、役場も速やかに建物をCAD監理すべきだと思ったね。
情報というのは基本的に、文字情報・画像情報・線情報に3分割される。情報公開制度が施行されたこともあって文書は全て電子ファイルとなった。画像はデジタルカメラで十分対応できる。しかし線情報=図面のCAD化だけが進行していない。土地測量図は電子ファイルとなっているのだが、箱物には手を加えられていないのが現状だ。
本庁を始めとして学校や保育園その他の町関連施設の構造がコンピューター監理となれば例えば部分的改修に対して即応できる。CADは修正・消去・複写といった作業に関しての達人なのだから現状を最も新しい形で提示できるのだ。ぜひ実現すべきだと思う。

02年04月25日 木曜日 こぎれいでなければ心も汚れてしまうのかもしれない

昨夕、時間に追われながらの仕事との格闘中、妻が仕事部屋に入ってきた。床を拭き、茶碗を洗い、キッチンの天板を磨き、洋服棚の整理をしてくれた。要するに徹底的な掃除をしてくれたのである。

「汚い部屋やねえ。誰も来たがらないやろうね」と言われたので「前よりきれいにしているんや」と小声で答えた。
今年の妻への誕生祝いは花束だったのだが(亜顔氏・仮名48才にみられてしまった)、来年は高価な何かをプレゼントせねばなるまいと思った。
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●昼、ジープで山道を走った。
ひとり湿地を歩いていたら、溜池にでた。どんぐりの枝葉が風にそよいでいる。
土手に座った。
「こんにちは」とドジョウが顔をだしてこないので、縄文式文化を考えることにした。
縄文人の主食はどんぐりの実だったのだ。

昔福井市で全国図書館大会が開かれ、美方町の鳥浜貝塚の発掘責任者が記念講演をした。手話通訳を担当したものの特権として、控え室で講師からいろいろ面白い話を聴いた。
「先生、縄文人て全国にどれくらいいなさったんですか?」
講師「そうやなあ、後期で30万くらいやったんちゃうか(美方町は関西弁支配圏なのだ)」
「その頃やったら添加物ないしみんな長生きしなさったんやろねえ」
講師「そう思いまっしゃろ。それがあさはかちゅうねん。毎日毎日どんぐりばっかり食べてみなはれ、毎日毎日貝ばっかり食べてみなはれ。栄養かたよってやねえ、かっけになったりしてやねえ、はよう死んでしまいますねん。」
「ぼくは貝が好きなんやけど、へえーそうなんですか。で、縄文人の平均寿命は
どれくらいやったんですか?」
講師「ずばり、20代なかば、28,9にもなれば長老と呼ばれましたでしょう」
この時の会話を思い浮かべながら、私は梁塵秘抄を思い出してしまった。

女の盛りは13、45から22,3とかや
   34,5にもなりぬれば 紅葉の下葉に他ならぬ

紅葉の下葉というのは、要するに腐食土の成分ということだろう。
後白河法皇というのは、例えばミスなんとかの審査員するようなひとだったんだろうか。

02年04月24日 水曜日 考えさせられた1日

きのうは午前10時から全協、午後1時から第354回金津町議会臨時会が開かれた。
提出議案は第29号から第34号まで。
第29号は、「業務用コンピューターの購入について」
金津町地域インターネット整備事業に伴う関連機器購入についての議会承認を求めるというもの。
要するに本庁・出先全体でネットワークが構築され、町民に対するインターネット及び双方向型行政サービスが提供されるというものです。
第29号から34号までは「専決処分の承認を求めることについて」でした。

終了後、某議員宅にて1時間のパソコンいいかげん講座をこなし丸岡町へ。
夜は有志数人による集まりだった。
ぼくは一滴の酒も飲まず、ひたすら水を氷で割って飲んでいた。どうも体が清浄な方向に変わりつつあろようです。
「町会議員はどうあるべきか」がメインテーマだったのでひたすら拝聴していた。
今のままの自分ではダメやという想いと自然体でいくしかないという想いが微妙に交錯し続けた数時間でした。
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●昼休み
うとうとしているぼくの耳に小林旭の「おろろん慕情」が聞こえてくる。
「北帰行」を始めとして、小林旭を聴いていると、何故かせつない。
タフガイが唄うからせつなくなるのか。

ギターを抱えて日本を渡り歩いていた頃の小林の相手役が浅丘ルリ子だった。
結婚するに違いないと思っていた小林は美空ひばりと結婚し、もう一方は石坂浩二と
結婚してしまった。そして双方離婚を経験した。
芸能界は謎なのだ。

02年04月23日 火曜日 きょうはなんの日?

昭和24年(私の生まれた年)のきょう、単一為替レート・1$=360円が設定されたそうだ。
変動制になって現在は1$=100円強であることを考えると隔世の感があります。夢の又夢と思っていた海外旅行をぼくは、オーストラリア、カナダと2箇所も経験してしまった(もう行かないだろうけど)。

昭和49年のきょう、東京赤坂に迎賓館が完成したそうだ。
きらびやかなその建物を写真でしか見たことがないが、海外は無理としても東京までならなんとかいけるだろう。
おのぼりさん(死語かな?)として、しかとこの目で確かめてみたいなあ。

02年04月22日 月曜日 人生もマラソンだと思う
 
ロッテルダム・マラソンは21日、当地で開かれ、
女子は日本勢が上位3位を独占、海外主要マラソンで初の快挙となった。
優勝は昨年の世界選手権代表の大南敬美(26)。(朝日)

敦賀市で産声をあげたぼくは(ぼくはシテイボーイだったのだ)隣町美方高出身の大南姉妹を応援してきた。男みたいなガツッガツッとした走り方に、ウーンもっと力を抜いてしなやかに走れないのかとプロのような批評をしたものだがとにかくすごいやね。快挙です。

20年程前、京都市のろうあ男性ランナーが敦賀から武生までの海岸道路を走るのに伴走したことがある(勿論ぼくは自動車での伴走だ)。
マラソン自己記録が2時間43分というそのひとの無駄なく走る後姿にみとれつつハンドルを握っていた。
中間点あたりで突然立ち止まった。敦賀市まで戻って塗り薬を買ってきてくれという。「靴擦れか?」と聞いたら「股擦れだ」という答えだった。最短時間で足を前にだそうとすると腿と腿が接触するわけやね。
すごいことだと思った。
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NHKラジオが米国台所事情を流している。
台所には必ずクエン酸が置いてあるそうだ。
「くえるのにクエン酸です」に、ウーン、NHKでも駄洒落をとばすのだと感心してしまった。

02年04月21日 日曜日 自己改造

曜日の朝はしとしと雨。
昨晩は久しぶり、そとに出て飲む機会があった。
10数人の気心の知れたひとたちの集まり。
体が変調をきたしているのか、飲むとすぐ酔ってしまう。
気心の知れたひとたちの集まりだからか、どうでもいいことをしゃべるのに終始してしまった。
臨席のWクンが「牧田は飲むとあばさけたこと言うんやなあ」とささやいた。
日ごろかたい人間が往々にしてふざけるというが、やっぱりよくないね。

もう53歳なのだから、立ち居振る舞いが紳士然としていなければならない。
自己改造を決心した。

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●日曜日ということで事務所の配置換えをした。
合間にTVをつけたら、サンデイプロジェクトで田原総一郎が石原慎太郎をさかんにもちあげていた。NHKでは売り出し中の若手の漫才が放映されていた。私の子供くらいの年齢なんだろうけれど、スピーデイやね。
げらげら笑った30分がすんで、行政より提出された「市町村合併・調査報告書」を読んでいる。要点をメモ帳に記しながら読んでいるので、いずれHPで紹介したいと思います。
●夕飯を食べていたらハーモニカの音が聞こえてきた。
隣室で息子が吹いているのだ。無趣味のぼくはいいことだと思った。
 
隣室に 文読む子らの 声聴けば
   心にしみて 生きたかりけり  西東三鬼

02年04月20日 土曜日 さあ 今晩は呑むぞ

目が覚めたら4時10分。無論辺りは闇なのだがもうひと眠りができない。
老人性不眠症の顕われかと思いつつ事務所へ。
熱い珈琲啜りながら工場生産方式について考えていた。

障害を持つ子供さんがいる住宅の浴室改修の件で、先日ユニットバスメーカーのショウルームにでかけ、係員からいろんな説明を受けた。
ユニットバスは、在来のタイル工法のような冷たさ・堅さがない。工場一環生産方式なので防水性も格段にすぐれている。
「勿論バリアーフリーで、体の不自由なひとにも十分対応しております」
という係員の説明とは裏腹に、洗い場から浴槽への高さがありすぎると
母親は言う。
「ユニットバスなのでこの差を調整することはできません」という答え
で、ユニットは在来工法のような自由度を持たないことを納得した。
ユニットと違って、障害の程度や方向は一律ではないのだ。
障害は克服すべき対象というよりもひとりひとりが様ざまに持つ個性と考えるべきだとぼくは思った。

02年04月19日 金曜日  菜の花や 月は東に 陽は西に 

夜明けとともに、竹田川河畔を散歩した。
散った桜に代わって今の盛りは菜の花やね。
菜の花で思い出すのは司馬遼太郎とむしろだ。
司馬遼太郎は、菜の花好きで有名だった小説家。
昔、今はもう亡くなってしまった爺さん婆さんの菜種収穫を手伝う
牧田少年は必ずむしろの上に座っていた。

あの頃は油といえばメーカーのなんとかオイルではなく菜種油だった。
とれとれの油で天麩羅をたべていたのである。
純粋と言われる私だが、あの頃の牧田少年の目こそ澄みきっていたなあ。
あの日に帰りたいと思う時がまれにあります。
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●Y先輩、竹の子ありがとうございました。とてもおいしゅうございました。
●39会員各位へ 沖縄からの手紙を配信しました。

02年04月17日 水曜日 朝から雨じゃがね 

昨晩7時半、デンテイスト坂野の呼びかけで6人が集まった。
東京から来なさった劇団主宰者の、公演協力依頼についての話を聴く為だ。
沢山の役者による創作民話劇風ミュージカルの中身はとっても面白そうだけれども、ワンステージ¥300万では有志10人くらいがいくら頑張ったところで手がでないというのが実情だ。
ぼくは主宰者の話を聴きながら、市町村合併のことを考えていた。
例えば箱物。
単町で中途半端なホールをそれぞれが持つよりも、合併で広域となったエリアが、十分なスペースの舞台と観客収容能力のあるホールをひとつ持つことのほうが合理的といえる。
例えば人的交流。
こういうビッグステージの話がもちかけられてきた時に組織のしっかりした実行委員会が、合併によって、よりつくりやすくなるだろうと思った。

散会後、残った3人でひさしぶりにビールを飲んだ。
某中学校新PTA会長・亜顔氏(仮名=推定年齢48歳)はPTA活動を積極的に楽しくやりたいと抱負を語っていた。
某タイヤ会社社長・御花氏(仮名=推定年齢51歳)は、行政がもっともっとオノレに厳しくならねばならぬと熱弁していた。

02年04月16日 火曜日 10年前のきょうゴルバチョフが来日したんだと 

この歳になると、来し方を振り返ることがママある。
頑張って生きてきたつもりだけど、財産のザの字もつくることができなかった。自由気侭に人生を謳歌したいと思ってもいたけれど、結婚⇒親父ではそうもいかぬ。それはそれでそれなりの人生ではあったのだけれど。
寺山修司は「人生とは可能性のひとつひとつを消しゴムで消していくことだ」と格好よすぎるセリフを吐いたが、最近はそのセリフが実感としてよくわかる。
43才でこの世におさらばした友人が生前ぼくに言ったことがある。
「ぎゅうさん、この世で楽しいことなんて滅多にないぞ。苦しいことばっかりや。けどか、ちょっとのまある楽しいことの為に人間は生きているんやぞ。」

しばし名言だと思ったし、ぼくのみっつある座右の銘のうちのひとつにしているのだが、それにしてもストレスの膨らむ日々が続くなあ。
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●きょうは4時半に目が覚めた。日一日と起床時刻がはやくなってきている。
ただ今5時、東の空がしらみ始めた。久し振りに日の出を拝むつもりです。
ぎゅうさんは、金中同級生のうちの、ちかしいひとがぼくを呼ぶときのあだ名。
高村光太郎の詩・牛の「・・・牛は正直そうな大きな瞳を持っている・・・」からきているそうな。
●ソーピスト羽根よりのメール
ヨはね パウロ 6世 
 どんなにきれいな言葉でも心に愛がなけねば相手の胸に響かない 
                     ヨハネ パウロ 6世



02年04月15日 月曜日  久し振りの日曜日らしい日曜日だった

昨日の午前6時に名泉郷へ行った。
嶺北消防組合・金津消防団による「春季火災防ぎょ訓練」が行なわれたのである。
住宅空地から出火し、山林等へ延焼が拡大中という状況を想定しての訓練だった。擬似の煙、擬似の炎であっても目の当たりにすると怖いもんだ。
10年前自宅の隣が火事になった時のパニックを思い出してしまった。

自宅近くに消防署があるので、消防団員の訓練を目にすることが時々ある。火事というのは滅多にあるものではないし、又無いほうがいいに決まっている。にも関わらずまさかの時に備えて日々の訓練を怠らないという姿勢は見上げたものです。警察・自衛隊にも、同じことがいえるでしょう。
訓練視察終了後いったん帰宅したのち、某先輩議員宅へ。
新しく購入したパソコンの基礎的な操作方法を説明していた。
ぼくもいつのまにか、基礎的なことだったら説明できるくらいになってきたんだなあ。げに、勉強に年齢は関係ないのである。
昼食としておごっていただいたステーキ定食がうまかった。

帰宅してゴロ寝。ひとり旅をどこにしようかといろいろ思案していたのだが、多分、思案することのほうが行くことより楽しいのではないか。
いい休養となった日曜日でした。

02年04月14日 日曜日  偶には気持ちの垢を落とさねば

時計が12時をうって今週一週間が又終わってしまった。
ラジオから流れてくる「旅の楽しさ特集」を聴いて、我が身の生活の起伏のなさをちょっとだけ嘆いている。

寝袋担いでひとり旅をしてみようか。
永六輔風に言うと、知らない浜を歩いてみたい。
かまやつひろし風に、今夜の夜汽車で旅だってもいい。

うん、ぼくは風のように消えるのだ。
そして風のように戻ってくるのだ。


02年04月13日 土曜日  カラス

三国の海岸道路を車で走っていたら、道端の茂みに黒いものが見える。
停車し近寄ってみたら子ガラスだった。
衰弱して飛べなくなっているのである。
雉ならば鍋で食える。鴨ならばすき焼にできる。しかしカラスではなあ。
ココロのやさしいぼくは、助けてあげなければという使命感を覚えた。
友人の医者に連絡しようかと思ったのだがやめた。
彼(正味=仮名・推定年齢54才)は人間を診ているので、
「なかぬなら 殺してしまえ くろがらす」と言うような気がしたのだ。

綺麗なタオルに子ガラスを包み、サークルKに直行。とろろ昆布をまいたおにぎりを一個購入し、子ガラスの枕元に置いた(半分はぼくが食べた)。
助手席に子ガラスを乗せ、家路を急ぐぼくの車の上空で、2羽のカラスがカーカーなきながら急旋回する。
お父さん、お母さんが追いかけてきているのだ。ぼくは誘拐犯人とみなされているらしい。
サツに110番されたらまずいと思ったぼくは、芦原町鴨池淵の雑草にタオルにくるまれた子ガラスをそっとねかせた。おにぎりのご飯粒を嘴に持っていき「元気で生きていけよ」とささやいたあと車を発進させた。
一日一善なのだ。
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土曜日なので部屋掃除。
部屋からとりだした酒の空缶・空瓶の量は相当なものだった。
清酒・焼酎・ウイスキー・ブランデー・ワイン・ビール・・・・・。
およそアルコールの全てを網羅している。来訪者に酒豪が多いのだろう。
居酒屋「おまき」の看板をつくろうかなあ。

若い時はあばさけた呑みかたをしていた。
50代に入って呑みかたがかわった。
大人の作法を覚えたということだ。

白玉の 歯にしみとおる秋の夜の
      酒はしずかに 呑むべかりけり     牧水

02年04月12日 金曜日  日記風の一日

昨日は、午前8時40分から総務委員会。
「金津町地域インターネット整備事業・農村地域工業等導入促進法の施行に伴う町税の特例に関する条例の一部改正・平成13年度予算専決処分補正第5号・第6号」に関する報告を受けた。
同僚議員の「インターネット整備事業のコンピューター関連用語がカタカナばかりでよくわからない。もっとわかりやすい日本語にできませんか?」という質問に対する担当職員の「お気持ちはわかりますが、日本語に直すともっともっと複雑になってしまいます。」という答弁が面白かった。
午前10時、児童公園「クレヨンランド」の落成式。
出席者のなかに、まきぽん会会員をみつけて久し振りの談笑が楽しかった。
午後1時、全協。
同僚議員の「小中校赴任教師の各議員宅への挨拶まわりは大変だ。
儀礼的でしかないのだからやめた方がいい。」が印象的だった。
全協終了後、市町村合併研究会。
行政側から「市町村合併問題・調査研究報告書」が提出された。
これが分厚いんだなあ。じっくり読み込んで勉強しなければならないと思った。
議会終了後、三国町の工事現場に直行して感じたことがある。

自分がどこの場に居るかで五感の働きがどうやら違うようだ、
たとえば議会の場に居るときには、聴力に最大限の注意を払う。
たとえば手話サークルに居るときには、視力に最大限の注意を払う。
たとえばわが子と相対しているときには、相手の表情と言葉の抑揚に最大限の注意を払う。
たとえば妻と相対しているときには相手の機嫌を伺うことに最大限の注意を払う。
今でこそなくなったが、一昔前たとえばヒトヅマと会話しているときには、相手の目線に内在する媚に最大限の注意を払っていた。
しかしだ。
ぼくの場の原点が工事現場にあることをきのう痛感した。
いろんな職人たちと相対しているときカラダが発信する言葉以前のなにかに、お袋の子宮のなかで羊水にブカブカ浮いているような安堵感を覚えたのである。
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●正味さん(仮名・推定年齢54才)
JWCをうまくインストールすることができました。ありがとうございました。


02年04月11日 木曜日  たまにはタイガースのことを

阪神・今岡がさよならホームラン。スコアは1×-0。
これに付け加えること何がある? 何もないぜ。


02年04月10日 水曜日  新しい私パートⅡ

きのうは、有志議員集まっての勉強会だった。
教育長が講師となっての「平成14年度・教育委員会主な新規事業」に関する報告である。
「幼稚園預かり保育事業の概要」についての報告が中心軸だった。
前回の定例議会で田島議員が質問したテーマでもあるのだが、週休二日制の実地とともに、こういう事業の実地は不可欠のものとなる。
何年前だったか、ぼくが金小のPTA会長をしていたときに、「放課後児童クラブ」設立要請の声がお母さんがたから起ち上がってきて、結構一生懸命に首を突っ込んでいたし、爾来その推移をみつめてきた。
金津幼稚園の場合には、数年前、既に預かり事業がスタートしているので今回はそれに、細呂木幼稚園・金津東幼稚園が加わったものといえる。

「本来、親が子をみなければならないのだから、我が子の保育を行政に頼りすぎるのはいかがなものか」という意見が議員のなかからでた。
「保育園の民間移行の話がでている現在、行政がこの事業の主体となるのはいかがなものか」という意見もでた。
基本原則はそうなんだろうけれど、ぼくらが子供の頃は多くの母親が専業主婦であったし、地域というものが確かにあった。
社会の変化につれて対応が変わるのも仕方ないと思うけどね。
「公務員はみんな週休二日制になったんや。わしら教師もそうさせてもらわないとなあ」という教師の労働者意識の反映でもあるのだろう。

いろんな議論をききながらぼくの頭の中は「ぼくは父親として及第だったのだろうか」から「子供をつくってよかったんだろうか」へそして「結婚してよかったんだろうか」から「ぼくはこの世に生まれてきてよかったんだろうか」とめまぐるしく変転していた。
しかし覆水は盆に戻らないのだ(夫婦関係は盆に戻るそうだが)。

現在の状況下で精一杯いい父親をめざそう。
精一杯誠実に生きていこう。
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ということで、上の息子の携帯に、父親としての想いの丈を口角泡飛ばしながらしゃべっていたら、
プロパニスト小泉がひょっこりとあらわれた。


02年04月09日 火曜日  新しい私

きのうは小中校の入学式だった。
金津中学校の入学式に参加し来賓席に座った折り、町役場HPに掲示された「金津中学校の生徒」さんからの意見を思い出した。
「・・・それに卒業式や入学式などの学校の行事で金津町長や議会議員さんなどが全員集合しますがこれも無駄だと思います。来るなら町長と議長だけでいいと思います。」

卒業式・入学式が誰の為にあるのかを問うならば、そりゃあ勿論卒業生・入学生の為にあるのだから、生徒・教師・保護者だけで構わないとひとまずは言える。
しかし来賓を敢えて呼ぶとするならばだ。
私は町長・議長の他では、PTA会長と教育委員長が生徒達との関係の濃密度という一点において優先されるべきだと思うなあ。
確かに議員がようけ来て、ひとりひとりの名前が紹介される時間帯というのは生徒達にとって酷な時間帯だと思う。議員は来なくていいという意見をよく聴く。

入学式が終わって某サテンへ。
「牧田はんのHPはタイトルが議員日記なんやからもっと議会のこと書かなあかんが」というきついお叱りを議員から受けた。
考えてみればそうなのだ。私はあしたから生まれ変わろう。掲示板も時々は覗くようにしよう。忙しさにかまけていては駄目なのである。


02年04月07日 日曜日  目と耳

親父の耳がだんだんとおくなってきている。
偶には親孝行せねばと、市姫荘で開かれた補聴器相談コーナーに親父を連れていった。
係員の「補聴器の欠点は周囲の音を等方向から拾ってしまうことです」という説明を聞いているうちに、昔を思い出した。

20年前わしは、金沢で開かれた2時間の手話講習会に参加した。
講師は鶴田さん。当時、東海TV・吉岡たすくの「テレビ寺子屋」で手話通訳をつとめていた女性だ。TVの画面以上の美貌ぶりにわしはびっくりした。
恥ずかしい話だが、ただただポーとしているだけで2時間が過ぎてしまったのである。
帰途、国鉄金沢駅ホームで特急雷鳥に乗ろうとした時、彼女とバッタリ顏を合わせた。
「講師謝礼いただいたの。おごっちゃうわ。ビール飲みましょうよ。」で、金沢-金津間の自由席一画は華麗なデートスポットとかした。
森繁久弥・永六輔・坂本九らに手話を教えているという彼女の話しに「芸人というのはスケベのかたまりなのか」という義憤を感じた。
彼女は静岡県掛川市でろうあ者の溜り場となっている喫茶店を経営していた(今は知らん)。
ある日、幼い娘抱かえた中年男が喫茶店に現れ、彼女に憤然と言ったそうだ。
「ろうあ者は卑怯だ。嫌なこと言われてると思ったら、目を手でふさげばたりる。でもぼくら健聴者は耳をいくら手でふさいだって聴きたくないものまで聞こえてくるんだぜ」
(このあたり、ちゃんとした静岡弁になっているかどうかわしは知らん)。

饒舌の最後に顏をわしの耳元に近づけてきた彼女の「そのひとが私のフィアンセになったのよ。」で45分間のわしの恋はいっぺんにこけてしまったのだが、彼女の話しは、目と耳のそれぞれが持つそれぞれの特性を見事に物語っていたと今でも思っている。
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●強すぎる阪神というのは、阪神の正しい姿ではないような気がする。
喜怒哀楽の人生を重ね合わせる対象としてタイガースがあったはずだ。
そこで、首位マークよ さようなら。

02年04月06日 土曜日  生活のスタイルについて

柱時計が午前三時をうった。
金津町を愛するが故に議員となり、私的生活を犠牲にして、昼時間を住民との対話に費やしている私にとって(なーんつうたら気取りだ、ようするにちかばのおっさん、おばはんとの世間話に費やしている私にとって)設計の仕事はどうしても夜に限定されがちだ。
しかし、深夜の静寂はとっても魅力的だぞ。
例えば。
今、ラジオがクロード・チアリの魅惑のギター演奏「禁じられた遊び」を流している。
耳を澄まして聴いている私は「禁じられた遊びというものをしたことがないなあ。ないままに死んでいくのかなあ」というものうげな気分を通じて、人生の真実を哲学することができるのだ。

でもまあ、本日の友人からのメール「50代の無理は回復不可能だ」を真剣に受けとめなければならないとも思っている。
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●昼間、仕事場から裏の駐車場を見おろしたら、妻が雑草を刈り取っている。
アリガタイことだと心で感謝したのだが、妻は刈り取った草を私が掘った穴にせっせと運び始めた。
ビオトープをつくる為に掘った穴なのだが、勘違いされているみたいだ。まあいいか。

●明け方、腹が減ったので近くのコンビニへ。ついでにデイリースポーツを買った。
10版に小さな見だし記事「前田644日ぶり一発」をみつけてとても嬉しかった。私は、チームとしては勿論阪神一途なのだが個人選手としてお慕い申し上げているのは、広島東洋カープの前田選手だ。なにせ打撃の職人だ。腰の使い方については一家言を持つ私をうならせるほどの腰の回転力を持つ男。
ヒットやホームランを打っても一切のガッツポーズをしないのがいい。
技量をみせることのみが全てなのだ。FAでどこぞの球団にひっぱられ、サードにおさまっている奴とはえらいちがいだぞ。
プロがプロであることの所以を知っている無口な男。それが前田だと私は思う。


02年04月05日 金曜日  日記風日記

きのうの一日。
午前9時、電話の音で目がさめた。「ここ二日程、HPに書き込みがない。病気とちがうか」と言われて恐縮する。
9時10分の電話。「オマエの最近のHP読んでると無理してる感じや。無理したらあかん。体が資本や。体を大切にしなあかんぞ。」で涙がでそうになる。

夕方4時。来訪者が、京福線問題に関する県や県議会の態度への批判を展開する。
こういうスルドイ眼力の持ち主が金津町にいるのだ。

7時に来訪した高校教師が言う。
「セクハラについての講習会に参加した。コレコレは、コレコレの言葉におきかえろとの指示を受けた」そうだ。
セクハラの本質は人間差別に関わることだ、言葉の問題とはちがうのになあというのが私の感想。

8時、宴会開始..。ガラスコップにいけられた一本の枝桜が美しい。
ホットプレートでジュウジュウの牛・鳥・豚肉の匂いがこうばしい。
噛めないのが残念。

9時半過ぎ、宴席と私のコンピューターをしきりに往復する男がいる。
「牧田さん勝ったぞ!」の叫びで理由がやっとわかった。酒飲みながらタイガースの試合状況をインターネットで検索し続ける強烈なファンが世の中にはいるのだ。

10時半、宴会終了。ひとりひとりが皿、ホットプレートを丁寧に洗い、宴席机を磨き畳を雑巾で拭いている。こういうひとたちこそ環境問題に対して積極的なのだと思った。

そして私はいつのまにか、泥のような眠りについていた。


02年04月04日 木曜日   浜坂産のコウナゴはうまいのだ

部屋ごもりをしたのである。
さらの下着に身をつつみ、一切の外部情報を遮断し、誰とも会わず、ひたすら蕎麦だけを食事とする二日間を過ごした。
徹夜あけでやっと解放された私の目に、のぼる朝日がまぶしい。

久し振り、自宅での朝食に浜坂産のコウナゴ口にしつつ新聞をひろげて驚いた。
知らぬ間に福商も阪神も勝ち続けているではないか。
きょうの報徳戦だけはTVで観戦させていただこう。

報徳学園といえば、あの故蔦監督に率いられて華々しく甲子園デビューした池田高校を決勝戦で打ち砕いた強豪中の強豪だ。しかしぼくはそのことよりも「報徳」という名前に凄みを感じる。徳に報いるというのはよくわからんけどとにかく凄いことなのだ。
他人に勝つのもむつかしかろうが己に勝つことこそ、この世で最大の難事である。徳のひとでなければ己には勝てない。
永い年月をかけ努力精進し続けてきた甲斐あって「紳士然としてきた。枯れた味わいがにじみでてきた。」といわれるようになった私ではあるが、いまだ「徳のひと」とは呼ばれたことがないのである。
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そこで今夜は、事務所裏駐車場(注・写真)で「葉桜おなごりおしや」焼肉立食パーテイの夕べを催すことにした。
人間、休息が肝腎なのだ。
という話しが、今夜は寒いだろうということで中止になってしまった。


02年04月02日 月曜日  あの阪神が勝つのだからぼくも頑張らねば

ふうっ、子の刻だ。
徹夜をしているのである。
途中一時間、某医療関係者宅にてアルコール入りの議論タイムをとったあと、又頑張っているのである。
春なのに、秋の夜長を過ごしている気分なんだなあ。
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●某君よりのメール
我らが阪神タイガースがいいスタートを切り気分のいい新年度となりました。
まっ金津町の四方山話は、さておき今回はタイガースネタです。
僕もタイガースが福井に来る時は毎回県営球場に応援に行ってます。外野席での応援
もチョット疲れるので今年はバックネット裏(もちろん3塁より)でじっくり観戦しま
す。チケットも土曜日に購入済みでして(^^ゞ  今年からデイリースポーツも勝ち
ゲームの翌日には1面の「デイリー」の「-」がトラのシッポのようになっているらし
いです。残念ながら、いや万が一負けた翌日は、ただの「デイリー」です。牧田さん
のHPトップにも首位は流石にに・・・・?なので、コレは使えるかも(^。^)

参考までに一度見てみてください。阪神ファンなら素直に笑えます。
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ウーン、阪神礼賛日記みたいになってしまったけれど、
偶には書かせてください。
首位マークも今週いっぱいだと思います。



02年04月01日 月曜日  昨晩の月はきれいだった

きのうは、有志の集まりで某町議会議員招いての勉強会。テーマは「市町村合併」だった。
国からの交付金は年々削られていく。しかし合併するならば金銭的なサポートを国がするということは既に決まっている。
合併のメリットが贅肉落としであるのに対して、デメリットとしては、役所サービスの低下、周辺部の衰退、固有の地域風土の喪失の可能性が一般的に囁かれている。
広く町民の意見を聴き、住民投票で賛否を問うのは勿論大切だとは思うけれども、上述のことを判断の材料として提示しても、、財政再建を優先課題とするならば、もう答えはでてしまっているような気がする。
焦点は合併の規模だろう。
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●昨日の私の日記を読んだのか、本人からメールが入っていた。
私は本人に無断で載せてしまったのだ。

要するに、死ぬタイミングを逸したのだよ。
いっこうにお迎えがこないまま30歳を迎えてしまい、
30代よりも40代が、40代よりも50代が、より元気
になっていくものだから、いささか戸惑っている。
まあ、ここまできたら、いけるとこまでいってやろうか、と
、まあ、そんな心境かな,,,,,,,,,,,,,
                           Nitami
●某町議から、韓国旅行土産=美しい風景のデジカメ写真が沢山入ってきた。
無事帰ってこれてよかったですねえ。