昨日の視察研修先はふたつ。ひとつは、ユニットケア型施設。ひとつはデイケア型施設。 ユニットケア型は、介護要支援から介護度5までのひとたちがないまぜになり、10人程度でコミュニテイタウンを形成していた。 明けて今朝の9時半から第一回のあわら市福祉大会が開かれた。記念講演の講師は木原さんというひと。 木原さんは、介護は双方向的なものであることを力説していた。ぼくは、手話通訳をしながらだけれども、なかなか示唆的だと思ったよ。
介護を制度化したことには功罪がある。制度化で介護のプロが続出した。プロは被介護者というアマに対して、与える立場としてのみふるまう。それは職業倫理からいって当然なのだが、実はそのことが深層心理で被介護者を圧迫する局面があるのだ。ひとは裸になれば老若男女健常者障害者みんなちょぼちょぼだろう。ぼくはいつも思うのだが、「あのひとは偉い」といわれるひとは、その程度に応じてどこかで馬鹿だ。それが人間平等ということだと思う。 換言すれば、ひとは好むと好まざるとに関わらず他者に対しての影響体となる。そして社会生活を営んでいる限り、誰もがこのアプリオリな命題から逃れることはできない。木原さんはこの深層心理をついた話をしていたぞ。 詳述する紙面はないけれども、被介護者が実は介護者になり得るし、そのことで生きるはりが生まれてくということを訴えていたのである。
昨日・今日と、介護に関係することばかりの見聞きだったが、とても収穫があった。
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