5日午後3時25分ごろ、埼玉県狭山市南入曽(いりそ)の西武新宿線入曽駅のホームで、同市水野、無職景山条一郎さん(71)が、後ろにいた同市内の無職の女(46)に突き飛ばされ、線路に転落した。(読売・抄) 毎日のように妻の入院先病院に見舞に訪れていた老人という被害者は、察するに典型的な善人なのだろうし、本人のあるいは周囲のひとたちの胸中は察するに余りある。 「容疑者は意味不明のことも話している」と言及する記事の書き手は、要するに容疑者が精神障害を持っている可能性を示唆している。 しかし、精神障害とこのような衝動的殺意に果たして比例の関係があるのだろうか。 突如頭がパニックになり、衝動的行為に走ることの潜在的可能性を、現代というストレス社会が万人に植え付けてしまったことに結果し、それを遮断する壁としての「理性」が崩れてきたために、一昔前には考えられなかった、「動機なき殺人」が日々の社会面を賑わしているのだと、ぼくは思う。 何故、そういう社会になってしまったのだろう。
午前中、CADにいそしんでいたところに来訪者。 旧金津(北金津)・明治大正期の資料を持ってきなさった。和紙綴毛筆の資料は、活字ばかりを見慣れてしまったぼくたちには新鮮だ。隠居できる身分ならば隠居して、こういう資料の整理やフィールドワークをすることができたら楽しいだろう、と思った。
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