★一昨日の夕方に「鹿島の森」へ行った。森の入り口のくさわらを沢山の蟹たちが走りまわっている。
孫を持つひとが一緒だったので、その孫のために数匹を捕獲。
帰途、屋台村で焼ぎょうざつまみに生ビールを一杯飲んだ。横でビールを我慢する運転者のひとはえらいなあ、といつも思う。
★昨日の夕方に建築設計業の友人が来訪。一緒に「宇根観音」へ車を走らせた。
観音川の水源となるところなので、水質は清浄にして清浄。
見上げると杉の木立だ。木漏れ日が美しい。見ていて飽きない。
「杉」は「真っ直ぐ(まっすぐ)⇒すぐ⇒すぎ」からきている。建築用材に適している。地産地消の観点からも、これらの杉を学校にふんだんに使うべきだと思った。
★帰途、細呂木地区の江川で、海老を二匹捕獲。帰宅してメダキン水槽(メダカと金魚の水槽)に入れた。
メダカが動であるのに対して海老は静である。
・・・蟹は走るし海老はじっとしている。杉は太陽に向かって少しずつ伸びている。作意のない純粋な行為だからこそ見ている僕たちの猥雑な心が洗われるのだろう。
退嬰から手を切らねばならないと思った昨晩の僕は、焼酎を一滴も飲まなかった。
★今朝の6時過ぎ。
芦原温泉舟津地区で、僕は印象的光景を見た。
某旅館玄関の植栽のところに浴衣の人妻がひとりたたずんでいる。人妻かどうか近寄って聞いたわけではないけれどもとにかく人妻だ。車を停め、しばらくの間見ていた。
切れ長の目は涙で赤く黒髪は耳元でほつれ浴衣は下がり気味で肩の白い肌が見え隠れする。しかし口元のむすびには強い意思がみえる。焦点の定まらない目の彼方にあるものが「昨晩」であることは明らかだった。
終わった愛を反芻し、「あのひとにしあわせが戻りますように」と祈っている姿なのか。
「あのひとがあれほど嘘つきだとは知らなかった。地獄に落ちてしまったらいいのよ」とじわじわこみあげてくる憎悪を「いけない、そんなこと思ってしまうからあのひとはわたしから去ったのだわ、いけないのはわたしだったのだわ」と必死に抑えている姿なのか。
勿論僕にそんな経験はない。「年齢にしても僕はまだ50代や。女の表情からそのあたりを読み取ることはできんなあ」と思いつつ車をスタートさせ、現場を離れた。
★「動植物掲示版」。蛙さんの「花」の写真が面白い。どうしたらああいう半動半静写真をつくることができるのだろう