またこのたび、市によって選任されたLRT派推進派が圧倒的に多い協議会で、まちづくりとの整合性、需要計画、採算性、今後の新幹線開業などでの需要増加に対応できるかなどの検討も行われずに、地元の反対を押し切って決定しました。これについてもLRTを推進する立場の方からも心配の声が上がっています。
http://d.hatena.ne.jp/Cat-Tram/20090116#c
私も協議会委員です。電車のセイフティネットとしての重要性は理解しています。しかし、目標、目的、需要予測、採算性(沿線の行政がこれからも支えきれるのか)、まちづくりとの整合性なども検討されず、坂井郡の両市の合意を得て速やかに都市計画決定するという方針には納得がいきません。
LRVは1両が2億円を超える高価で高性能な電車です。福井市だけで80億円とも言われていますが、それで何が向上するのでしょうか。
・福井駅〜三国駅までの時間短縮が図れるのでしょうか?
・朝夕の渋滞?が緩和されるのでしょうか?
・CO2の削減につながるのでしょうか?
・沿線の駅周辺の交通拠点の開発が進み、昼間、夜間人口が増えるのでしょうか?
・高齢者の事故が減るのでしょうか?(バス路線はどんどん減っていきます)
福井大学の川上教授は「供給を過多にして需要を喚起する」と言っていますが願望であり実現は難しいと思います。
私は次の案を提示したいと思います。
1)料金の引き下げによって乗客を増やす
2)低床化(中古でも可)して今まで通り福井口経由で福井駅に直結させ、容量の足らない分を田原町から乗り入れる(県庁、市役所、仁愛高校の通勤通学の為)
福井鉄道も福井新駅付近から在来線の1線に乗り入れ、高架でもえちぜん鉄道と相互乗り入れをする
江端〜新田塚の20分間隔のシャトル運行は需要がおきるとは思えません。
福井〜三国湊間の20分間隔は結構ですが、車両が小型化して(123人→90人程度)一度に乗れない乗客が出ます。
市役所前〜西口駅は単線で福井鉄道と双方で利用するため増便できません。ピーク時の便数が減ると言われています。
手段が目的化していると感じます。あわら市にとってプラスとなるかどうか是非ご検討下さい。新たな箱物行政とならないことを祈ります。
□□□□より