★広島原爆展を米国内で巡回展示しているひと(米国人男性)の語りを深夜ラジオで聞いていた。聞いているうちに二十数年前を思い出した。
福井県立美術館で丸木位里・俊夫妻の「原爆の図」展が開かれた時、その展についてのデイスカッションが催された。デイスカッションの司会を頼まれた私には気になることがひとつあった。
我々は、どんなに悲惨なものであろうとそれが人類の愚かさに起因するものである限り直視する義務を持つ。しかし園児などが例えば「原爆の図」で悲惨を感じることはその子の将来に於いてどういう意味を持つのか、つまりプラスなのかマイナスなのかというものだった。
当時園児だった私の息子の通っていた園の先生方をはじめとした何人かにアンケートを実施し、その回答を福井県立美術館に持って行き、丸木美術館の事務局のひとにいろいろ申しあげたのを覚えている。
ともあれ、原爆が悪魔の兵器でありその廃絶が人類の義務であることは、決して左翼のスローガンなどではなく、左右両翼を超えた人類の問題である。
★今朝の7時。
私は、北潟幼児園の玄関先に立った。
赤い椿の花がとても美しく、昔は嫌いだった都はるみの「アンコ椿は恋の花」を思わずくちずさんでしまった。
「アンコ椿は恋の花」
(星野哲郎 作詞 市川昭介 作曲)
三日おくれの 便りをのせて
船が行く行く 波浮港
いくら好きでも あなたは遠い
波の彼方へ いったきり
あんこ便りは あんこ便りは
あ・・・・あ 片便り
三原山から 吹き出す煙り
北へなびけば 思い出す
惚れちゃならない 都の人に
よせる思いが 灯ともえて
あんこ椿は あんこ椿は
あ・・・・あ すすり泣き
風にひらひら かすりの裾が
舞えばはずかし 十六の
長い黒髪 プッツリ切って
かえるカモメに たくしたや
あんこつぼみは あんこつばみは
あ・・・・あ 恋の花
★本日の午後に某大手新聞の記者から電話が入った。3月いっぱいで転勤だという。
一緒に喫茶店へ行った。香ばしい珈琲を飲みながら四方山話を語り合った。
「会うは別れのはじめ」とはよく言ったものだ。「お元気で・・・又会おう」と言い堅い握手をして別れた。
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