★今朝の5時、私は波松海岸にたたずみ、北朝鮮の核実験を考えていた。
今から二十数年前、私は手話サークルの仲間たちと一緒にこの海岸で深夜の焚き火パーテイを楽しんだことがある。金津高校の女生徒たちもいて、青春論議に花を咲かせていた。
午前零時に近くなった頃だったろうか、懐中電灯を持った黒服黒ズボンのおじさんが、突然我々の前に現れた。「怪しい者を見なかったか?」と我々に質問する。
このおじさんこそ恐ろしげで怪しいおじさんだと思ったが、怖いので黙って下をむいていた。
「密入国者を見張っているんや。小船で浜に着くと、先ず民家から自転車を盗み夜のちまたに消えていく」と、そのおじさんは言う。自警団らしきそのおじさんから密入国の裏話を聞いているうちに、時間はどんどんと過ぎていった。
★午前6時に、私は旧芦原町役場にたたずんでいた。
利活用のことについて思っていたのではない。玄関のビオトープを見詰めていたのである。
職員の手で、すっかり綺麗になりました。一度、足を運んでみてください。