「あなたはラジオ派ですか?テレビ派ですか?」と聞かれたら、「僕はラジオ派です」と躊躇なく答える。
実際、見るテレビ番組はニュースと手話ニュースと大相撲小結以上と阪神タイガースの試合と南沙織の出る歌番組くらいのもんだ。
だけど昨日は11チャンネルで「福井県政 この一年」を前半の部分だけ見ていた。
福井県の民主党国会議員4人(糸川・松宮・笹木・若泉四氏)が出ていたので半ば義務として見ていた(・笑・)。
コメンテーター(読売・論説委員)が話題を新幹線問題に変え、四氏が異口同音にしゃべり始めた時、共感するものがあった。
前原国交大臣が「金沢以西を白紙に戻す」とか「来夏までに優先順位を決める」と言ったのは、新幹線が国土総合計画の一環であるという意味に措いて当然だし、笹木議員が地元議員として北陸新幹線の経済効率的優位性を説いていたのもわかる。
問題は敦賀以西をどうするかと、在来線の扱いでの赤字分を県が発信してこなかったことだ。
従来から僕にはこれが不思議だった。JRが在来線の経営を兼務することはないのだから、3セクとしての負担度を説明してこなければならなかったはずだ。税を使った事業には必ず光と影がある。
「在来線もJRが経営するんじゃないか」と、一介の市議にすぎない僕でさえあわら市の有権者から聞かれる。特に若い有権者からよく聞かれる。
「新幹線は県民の悲願である」は県のキャッチフレーズだが、キャッチフレーズはものごとを説明する上でのイントロにすぎない。
きょうの深夜はひとり山中をドライブしていた。
怖い。自動車のライトが樹木群に当たる時、樹木のあわいに死者の笑い顔が見える。
誰かが「闇はアナーキーな世界である。一切の綱領を否定する」と言っていたが、自分が死霊となってさまよっている気分になる。
今から20年ほど前に亡くなった友人は、海中から死体を引き上げる仕事をしていたが、生前、僕にこう語った。
「牧田はん、女の死体ほど怖いもんはないで・・。死体が海底であぐらかいて座ってるんや。逆立った長い髪が海中で揺らいでるんや。体の肉は半分ほど削げ落ちてるんや。顔の右半分が骸骨で左半分が生身や。ほんでくぼんだ眼窩が笑ってるんや」
聞いた時、「やっぱり女性は生きているに限る」と、僕は思った。