昨日の午前11時から、「ふるさと語ろう会」の忘年会が「よしの」で開かれ、顧問の小説家・中島道子さんが、タイトル・「北の庄落城異聞」の講演をしてくださった(私は司会の任をこなした)。
講演のなかで,三大大衆文学作家と呼ばれる人たちに触れた。
「山岡荘八はごたくを並べる。司馬遼太郎は女を描けない。男も女も描ける吉川英治が小説家らしい小説家だ。」と言っていたが、その三人のなかで司馬遼太郎だけを読んでいる私は「確かに司馬小説に女性は出てこないなあ」と思った。
「ビールを友として美味しい料理に舌鼓をうちながら、中島さんの話を聴く」というシアワセな時間帯を過ごしたのち事務所に戻った。
ソファーでうとうとしていたらVIPが高級焼酎を持ってきた。
夜になり、来訪者三人が帰ったあと、ひとりになった私は志野焼の猪口に少量を入れて一息に飲み干した。芋の上品な匂いがからだじゅうに拡がった。
自分が悲しいのか嬉しいのかわからなくなってくる。要するに酩酊で思考がマヒしてくる。
八百万の神が日本人男性に与えた最高の送りものは、(女性を除けば)芋焼酎ではないかと思った。
一昔前、日本列島では、「安楽死」をめぐっての論争があった。私自身は安楽死を望むものであるが、安楽死のなかでも最上級のそれは酔っ払って死ぬことつまり「酔っ払い死」ではないかと思う。
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