2012年11月

1日ー10日  11日ー20日  21日ー31日
 
 2012/11/30 (金) 古都金沢


昨日は「福井県こども劇場」関係者二人とともに、金沢市内中心部にある私立幼稚園へ。そこでは「劇団風の子」の役者二人による園児相手の劇が行われていた。すでに大人となってしまった僕には「?」と思われるシーンがいくつかあったが、園児たちの笑い声や驚きの声は随所で聞かれた。園児たちが感情移入しやすいのは、心が汚れていないからだと思う。



公演のあと、役者二人を含めた総勢六人で東茶屋街にある洋食店へ昼飯を食いに行った。


旧金津町に住む十数人でつくった「わちらの会」が、十数年前に三国・未来館で企画・上演した「スノーフレイク」は、この「劇団風の子」が話を持ち込んできてくれたもの。公演のあと、ゲール・ラジョーイさんら外人スタッフとともに三国の元遊郭街の古い料亭で祝杯をあげたことなど当時がなつかしく思い出された。
来年あたりからもう一度いろんな企画を考えるのも面白いだろうと思う。


古都・金沢には神社仏閣や古民家や狭い路地裏が多い。一応、建築を専門としている僕は、6人そぞろ歩きのガイド役を買って出た。



昼過ぎから用事を伝える携帯電話がいくつか入り、午後3時には古都金沢をあとにした。


 2012/11/28 (水) 五行日記


昨日は午前9時半から全員協議会が開かれ、午後3時前に終了した。


近所の人が亡くなられたので、その後通夜会場へ。9時頃に帰宅したが、最近は夜の寒さを実感している。


山里は 冬ぞ寂しさまさりける 
     人目も草も かれぬと思へば 源宗于朝臣


 2012/11/27 (火) 昨日の一日


昨日の午前中は、「総務文教委員会協議会」を傍聴。


午後は坂井地区広域連合へ出向き、連合の現在的な課題をいろいろ聞いていた。


3時過ぎに帰宅。なんとなく疲れたので息抜きのためにDVD「さらばラバウル」を観ていた時、初老の男性・N氏が「白鹿おずしぼりたて」を小脇に抱えて登場。



「わしは見守り隊をやっている。それゆえ地域の小学生から愛されて、何通かのラブレターとこの高級清酒をいただいたんや。飲んでくれ」と言う。


「N氏に対する子供達の敬意が入ったそのような清らかな酒を無関係の俺がいただいていいのだろうか」と一瞬逡巡したのだがあくまでも一瞬で、口に含んでみると実に美味い。瓶はたちまちのうちに空になってしまった。


 2012/11/26 (月) 「そっとおやすみ」を聴きながら


昨日の日曜日。僕は「暇やなあ」と思いながらの一日を過ごした。
覚えているのは、お袋を近くのDIY店へ連れて行ったこと、民主党関係の打合せで丸岡まで行ったこと、あわら市庁舎へ忘れ物をとりに行ったこと、大相撲「これより三役」以後の三番をテレビ観戦したことくらいで、あとは自分でつくった肉料理をつまみに、ひとり白ワインを飲みながら、小説を読んでいた。
徐々に近づいてきている年金生活の内容が、こういう日々の連続であるとしたら、耐え切れないだろうと思う。


相撲の妙味は土俵際の攻防にある。小説や映画の面白さは幕引き部分の仕上がりにある。人生もそれと同じで終末をどう生きるかにあるとするならば、今その計画を練っておくことは大事なのだろう。


 2012/11/25 (日) 雑感


本日の朝日新聞「声」欄に、「小1、英語授業より古典教育」の見出しが目についた。
大阪市が来年度、橋元徹市長の方針を受けて「小1から英語授業を導入する」という報道に対して、反対の意見を述べている。


僕も反対だ。ここは日本国で、使用言語は日本語なのだから、こどもたちは日本語でものごとを考えるようになっていく。その日本語の琴線に触れるのはやはり古典だ。


第一、僕たち平均的な日本人(除エリート)が一生の間に欧米人と触れる機会などどれほどあるだろう。
僕の場合、夫婦で行ったカナダでのホームステイ先・ヘイズさん宅でのヘイズさん夫妻との十日間、金津中へ赴任してきた数人のAETとの交流、僕の家へ何回かホームステイに来た総計4人の白人女性との交流及び一回だけソー※ランドでの交流で必要だったくらいで、今までの人生で微々たるもの。


例えば日本国での使用言語には、日本語と日本手話がある。日本手話の使い手はれっきとした日本国籍を持つ聾唖者だ。その意味では学校教育での「国語」なる教科名は現実を反映していない。「国語」じゃなくて「日本語」だろう。


 2012/11/24 (土) 新嘗祭


昨日の午前中は、かりんてまつりが剱岳公民館で開かれた。
生憎の雨模様でありかつこの地域は山里なので、老いの身にはとにかく寒さがこたえる。




体があったまるものといえば、豚汁3000人分を作る直径3mの名物かりんて鍋。二杯食べて少しは体があったまった。



午後は、坂ノ下区の八幡神社で新嘗祭。式終了後、ぼくは金津神社の宮司に金津神社脇で改修中の生涯学習館についての質疑を繰り返した。式参加者全員にふるまわれたどぶろくを味わったのち帰宅。


エアコンで体をあっためながらの大相撲テレビ観戦のさなか、歯科医のS氏がひさしぶりの来訪。そこにKさんも加わっての歓談中、自動車保険の営業マンが来年度の車両保険の再契約のために来訪。


保険といえば
はつなつの ゆふべひたひを光らせて
      保険屋が遠き死を 売りにくる  塚本邦雄

が有名だ。ただしこの歌の保険とは生命保険のこと。


その営業マンから、現在の自動車業界の動向をいろいろ御教授していただいたのが面白かった。


 2012/11/23 (金) 視察研修を終えて

環境調査特別委員会視察研修から帰ってきました。


・第一日目(11月21日)は香川県直島町の直島環境センター



直島は瀬戸内海に浮かぶ小島。
かって、日本中を震撼させた産廃不法投棄の島・豊島(てしま)の投棄物を中間処理する役目を引き受けたのが隣接する直島である(近くには「二十四の瞳で有名な小豆島や、三島由紀夫原作・潮騒の映画化の舞台となった神島も浮かぶ)。
センターに入った僕たちは、係りの女性・Iさんの迫力あるそしてアップテンポの説明に衝撃すら感じた。埋め立て等の最終処分は一切なし。すべての物質は細かく分別されリサイクルされるというシステムは、我が国・日本の技術力の高さを体現していると思った。



・二日目(11月22日)は、坂出ソーラーウエイ見学。
塩田跡地を利用したこのメガソーラー発電所は出力2MWで四国最大級。前日に完成記念式典が行われた(前日の香川テレビがその模様を放映していた)ので、僕たちあわら市議会環境対策調査特別委員会が最初の訪問団であったかもしれない。



僕たちは事業者である日本アジアグループ㈱社員からソーラーパネルの隅々までの細かい説明を受けた。


最後に女性社員に「記念写真を撮ってください」と僕の携帯電話を渡した。「デジカメの液晶が壊れかかっていて画面がわからないわ」とかなんとか言いながらも親切に撮ってくださった。



「あわら市にも広大な遊休地が沢山ある。自然再生エネルギーの進捗という観点から、我々もメガソーラー発電に挑戦すべきではないか」というような意見が帰りのバスのなかで多く出た。


 2012/11/21 (水) 


昨晩は、午後6時からユニオンプラザ福井でF-TOP21の定期総会が開かれた。誰も予想しなかった突然の衆議院解散総選挙(12月16日投票)ということで三人の国会議員(笹木氏、糸川氏、松宮氏)がかけつけ、それぞれが熱弁を振るった。民主党が政権与党になってからの功罪を語った。

熱弁を振るう糸川氏


午後9時に帰宅。
建築がらみで現場に行ったり、その他を回ったりとあわただしい一日だったと思いつ、ひとりで晩酌。そのあとベッドに入った。


明日は早く起きなければならないと思いながらも、本を読まずには眠ることができない。現実の生活よりも、小説で味合う想像世界のほうにひっぱられるようになってしまった自分。それがいいのか悪いのかはわからないが、とにかくそうなってしまった。30代から40代にかけて、本を読まない時期が続いたので、隔世の感がする。