4月日記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
横山秀夫著「動機」読了。 この著者に興味が沸いてユーチューブで追ううち、ドイツの建築家:ブルーノタウトが浮かび上がってくる。 タウトは日本人の空間認識が普遍的に持っていた「結界という概念」を世界にむけて発信した男である。 西欧人の現実認識には無い概念で、その時点で僕は建築家になってよかったなあと、つくづく思った。 2020年4月10日 金曜日 福井新聞死亡欄から ①関根潤三が93歳で亡くなった。 かってプロ野球テレビ中継で話術巧みな解説をもって全国的人気を博した人で、改めて考えてみるに、ぼくが若い頃にプロ野球テレビ観戦キチガイになったのも、このひとの影響だ。 ②もひとつ、 20歳代の頃、僕は16mmフィルムの映写技師の資格をとっていた。 そして、仁愛女子高校の特別教室で、この映画を上映した。 女生徒は百数十人いたと思う。その中で男性は、僕と友人の二人だけ。奥手の童貞で今だ女性の世界を知らない僕は、フィルムを回しながら興奮していた。 今朝、介護施設に勤める友人から電話がかかってきて、「今、私たちの合言葉は<人を見たらコロナと思へ>なのよ」と、言う。いやはや・・。 2020年4月9日 木曜日 今朝外出する時、生まれて初めてマスクをした。まことに息苦しい。しゃべるのが辛い。 三国図書館へ行ったら、受付で「もうすぐ坂井市内の全ての図書館がシャットダウンとなります」と、言われた。 昨日、芦原図書館へ行ったら時は、「あわら市内の金津、芦原図書館では シャットダウンの予定はありません」と言われたのだが、一日一日の状態見で、いつ 人と会うのを止め、煙草を止め、焼酎を止めた自分にとって、唯一の楽しみの図書館通いがかなわぬとなると、先に見えるのは闇の世界だ。 桜満開のなか、なんとしよう。 2020年4月6日 月曜日 下は、連城三紀彦著「戻り川心中」に出てくる苑田岳葉の歌。 明日はまた 涸れむ命をつかのまの 朝陽にむすび蘇る花 幻の 女に似せむと黒髪を きりし命の千筋なるゆめ 花の色を せめて黄泉路の一灯に せんと結びし手のあたたかき 流されて 流るるままにあてもなく 書きし手紙の言の葉を焼く 連城の本を読むのは数十年ぶりだが、読んだときの不思議な気分が、より一層濃厚に蘇ってくる。今回の読書で苑田岳葉は歌意の天才だと連城は語った。天才は歌をつくってから、客観的現実を歌に合わせる。その作為こそが芸術家と呼ばれる所以なのだ。その意味では、連城も文意の天才と呼べるだろう。 それはさておき 2020年4月6日 月曜日 土日は、家族及び初孫以外の誰とも逢わず、ひたすら読書読書で終わったが、週も新しくなり、そういうわけにもいかないだろう。 というわけで、きょうのうちに、確定申告を仕上げてしまいたい。 020年4月3日 金曜日 もう週末か 事務所でパソコン内部を整理していたら、高戸先生から頂いた小冊子の一部を十数年前にデーター化したものがでてきた。 高戸甚右エ門著「インダスの流れ」201406 著者・発刊に際して 「私たちは、今恵まれた窮めて便利な生活をしている反面、おもいやりの心がすたれて、 戦後日本は立派な製品を安い価格で世界に売り出し、めざましい発展をとげているにもかかわらず、「国民そのものに欠陥がある」と米国ハーバード大学のエズラヴォーゲル教授が指摘された通り、日本的考えがどこでも通用するような錯覚が目立つのではないだろうか。毎年沢山の人が海外旅行すると聞くが、海外へ行くにはパスポートが必要でありこれには外務大臣が相手国に対して行路の安全を依頼する文面がついている。ところが日本人であるとの国家意識を持たず、そのような教育を受けず、国策を無視した言論が横行し外国のジャパンパッシングに同調するなど国益を考えない人々が大手を振って歩いている国から出ていくから冷や汗ものであり、一国の繁栄だけを願うものではなく、世界の平和と繁栄を願い、地球の保全と人類の進歩を考えるとき他国の事情を知り、理解することが大切である。 海外での生活を通して今改めて「豊かさ」とは何なのかと考えさせられるのである。
2020年4月2日 木曜日 きょうは終日雨模様 ここ二週間ほどで、睡眠時間がとても長くなってきて、例えばきょうの目覚めは四時だ。 年を取るに従って睡眠力が減退し時間が短くなるというのが自分の中での定説だったので、やや不思議。 生きる気力が再びビーアップトしているのかもしれない。 ところで 今朝、妹から電話があって、長崎称念寺と明智光秀の関係をいろいろ聞かれた。妹も歴女だ。はなしているうちにアタマに浮かんできたのが、この句。 月さびよ 明智が妻の 話せむ 芭蕉 2020年4月1日 水曜日 年度が替わった。 この2,3日、新型コロナウイルスのあわら市での感染情報が次々と入ってきて、「牧田クン大丈夫か?」のオンパレードで、おおわらわだ。 そういえば芸人の志村某も亡くなった。彼よりも一歳年長の自分は身の振る舞いに於いて気を付けているほうだろう。 彼は最盛期に煙草三箱吸っていたそうな。 翻って自分の最盛期は煙草二箱だった。煙草二箱は20×2=40本/一日。睡眠を八時間として、24-8=16時間が起床時間となる。 40÷16=2.5本/時間で、吸っている時間を五分間と仮定するならば、(60-12,6)÷2、5=18、9分間が吸っていない時間帯となる。一応、節度のある吸い方といえる。 しかし志村某の場合は、もはやチェーンスモーカーで、黒澤明とおんなしだ。 ということで、健康を考えた僕は煙草を止めて、電子タバコにした。でも、美味いのは本当の煙草なので、時々買っています。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||