2012年01月

 1日-10日  11日ー20日  21日ー31日

 
2012/01/31 (火)  最近は夜も起きているようになった私


昨日の午後は、勝山市で「福井県市議会議長会議員研修会」が開かれた。
講演のテーマは「議会人が知っておきたい危機管理術」で講師は市町村職員中央研修所客員教授の大塚康男氏。




①全国各地で政務調査費の違法な使い方をめぐって当該自治体住民から返還要求が出ており、氏はその実例の幾つかを紹介していたけれども、福井県内で政務調査費の支給されない唯一の議会であるあわら市議会議員にとっては、関係ない話。


①市議会議員の兼業禁止規定について
非常勤特別職である議員が他に仕事を持っていてもちっともおかしくない(現に僕も超零細ながら建築設計の個人事業主だ)。
けれどもその事業が市と契約を結ぶとしたら、それは違法となり議員身分剥奪の可能性もある。思うに、それは当然。
兼業の中身が会社法人の代表であるか、個人事業であるか、NPO法人であるか、はたまた指定管理者として市と契約を結ぶかで解釈のむつかしいところがあるみたいだが、要は議員が市と利害のあるポジションにいなければいいだけの話だ。


勝山市からあわら市庁舎に戻った4時半から、議会活性化特別委員会が開かれた。
議会本会議や常任委員会の模様がインターネット放映される可能性が出てきた。これで我々議員は丸裸となる。我々はインターネット中継を市民が食する「まな板の上の鯉」となる。
もう欠伸をすることはできない。眼鏡を拭いておかなければならない。


委員会が終わって自宅に帰ると、7時前だった。
晩飯時に妻から「お誕生日おめでとう。でも花束買ってくるの忘れた」と言われた。


 2012/01/30 (月)  きょうは勝山


風邪気味で、体調やや不良のまま今週が始まった。
気がつけば一月ももう終わるのだが、毎日がはやく過ぎていくような気がしてならない。


ところで
俺もきょうで満63歳。


女の盛りなるは 十四五六歳二十三四とか 
    三十四五にしなりぬれば 紅葉(もみぢ)の下葉に異ならず

というのが梁塵秘抄にある。


三十四五で紅葉の下葉ならば、俺のGFたちはみーんなよぼよぼ婆さんということになってしまってこれはかわいそう。


20年ほど前に鳥浜貝塚を発掘している学芸員に「縄文人の寿命ってどれくらいやったんですか?」と聞いたところ、
「そうですねえ・・20代前半くらいですかねえ。28、9にもなれば長老とよばれてました」という答えが返ってきた。 


それを考えると、俺も長生きしたもんだ。


 2012/01/29 (日) 一週間ぶりの日曜日


昨日の来訪客人は、朝・昼・晩で合計4人。
朝、昼の来訪客人に対しては熱々珈琲で応対。晩の来訪客人に対してはアルコールで応対した。


ところで4人の来訪客人から異口同音に「牧田に民主党は似合わない。勿論自民党も似合わない。そもそも地方政治に政党なんか関係ない」と言われた。


確かにそうだと思うし、第一、元気よく生きていくことは僕に似合わないと思う。


何番目かの来訪客人が「何故、牧田はみんなから嫌われるか」の論を展開した時が面白かった。何故なら、昨日の朝食時に妻から同じことを言われたから。


個別の意見に対しては、その場でメモした。そうしないと忘れてしまう。寄る年波で記憶力が低下しているからだ。
この場合のメモは手書きが一番いい。手書きこそが、脳細胞を刺激する。


来訪客の帰った深夜は、南原幹雄著・「長州を破った男」を読みふけっていた。僕にとって寒い冬の夜の一番の楽しみは読書である。


 2012/01/28 (土) 土曜日の朝に


去年63歳で亡くなった立松和平の絶筆・「白い河 風聞・田中正造」を読み終えた。


明治の20年代、栃木県の渡良瀬川が台風によって氾濫し、上流にある足尾銅山による鉱毒が附近一帯の平野に流れ込み、その被害は未曾有のものとなった。銅の精錬のための燃料として銅山周辺の一切の樹木は伐採され尽くし山の保水力が全く無くなっていたことが洪水の原因であり、又平野部に流れ込んだ鉱毒は土壌を作物不可のものに変えてしまった。

このノンフィクションの主人公は、鉱毒による惨状から不屈に立ち上がろうとする農民・植木義十及び彼と親交のあった代議士・田中正造である。田中は洪水発生以前から、被災の可能性を帝国議会において何度も訴えてきた。
しかし、迫りくる日露戦争への備えとして銅の産出は最優先の国策であり、政府及び同僚議員たちは田中正造の弁舌に耳を傾けなかった。


田中と植木の、国家に対する憤りと不屈の行動の軌跡がこの本の流れであるが、執筆者立松和平は2010年2月8日つまり東日本大震災・大津波発生のほぼ一年前に亡くなっている。
そしてこの本の原稿が、彼の死後に愛用の鞄のなかから発見された。つまり絶筆である。
僕には、立松の魂魄がそのへんにただよっているような気がする。
昨日の午後は、金津中学校で第二回手話講習会が開かれた。前回と同じスタイルだ。
講習が終わってから、校長室で見せてもらった生徒の感想文のなかに、「私は耳の聞こえないひとは、耳が聞こえないだけだと思っていましたが、しゃべれないということを知ってびっくりしました」という文言を見て、「そおーか、子どものなかにも感受性の高い奴がいるんやなあ」という思いにかられた。


聞こえないひとのことを聾唖者という。
聾は「聞こえない」を意味し、唖は「しゃべれない」を意味する。
しかし、彼等は声帯に障害があるわけではない。聾であることによって、自らが発した言葉を自らの耳で聞くことができないから結果として唖になるという生理的なメカニズムを顕している言葉だ。
言い方を変えれば、「聾」は一時的医学的障害、「唖」は二次的社会的障害ということになろう。
こういう言葉に差別的ニュアンスがあるということでとおざけようとする国語教師や国語審議会や国語政策官僚を、僕は(小さな声で)言語バカと呼んでいる。


とまれ
この感想文を書いた生徒は、将来において地域のリーダーとなっていく気がする。

昨晩、某女性が本格焼酎・「我は海の子」を持って、事務所を来訪。




飲みながらいろいろと話し合ったが、僕の性格が熟知されているような気がした。


 2012/01/26 (木) ちょっと思ったこと


昨日の午前中は、国民健康保険の現状についての勉強会のため、市庁舎にいた。


終わってロビーに出ると、知人とばったり。
「日本の原発行政は取り返しのつかないことをしてしまった。福島のこどもたちのことを考えると、胸が痛んで仕方ない。でもテレビつけると、バカ番組ばっかりや。なにが「がんばれ日本」や」と言われた。


エブリデイ午後7時就寝のぼくは原則としてテレビを見ないので、どんな番組が横行しているかよく知らない。せいぜいが新聞のテレ番で内容を類推するくらいだ。
ま、どんな低俗番組であれそこに日々の辛い仕事を忘れることのできる癒しを感じることができれば、社会的意義があるともいえるので、所詮は見る側の問題だろう。


多くのひとが番組に嫌悪を感じるならば視聴率が落ちるのでスポンサーがつかなくなり番組は打ち切られる。だから、現在放映されている番組は理由がどうであれそれなりの人気番組ということになる。
これが消費社会というものだろう。


嫌いだったら見なきゃいいわけだし、好き嫌い以前にテレビを見ない人種もいる。ただし、問題がひとつある。
スポンサー会社がその番組で払うテレビ会社への金銭は、その会社の製品価格に上乗せされる。上乗せ分が受益者負担ではないのでその意味でアンフェアだ。


勿論、不買運動という消費者側に立った運動方法もあるのだけど、これは大変なエネルギーを必要とする。

松本清張の「決戦川中島」を読み終えた。
『或る「小倉日記」伝』で芥川賞を受賞した松本が次に書いたのがこの本とのこと。
彼にとって戦国時代の東西両横綱とは武田信玄・上杉謙信であり、彼等に比べりゃ家康も信長も前頭くらいでしかない。
私見だが、謙信にはホモセクシアルの匂いが感じられて僕はどうも苦手。やっぱり信玄だ。


信玄は自分の領地の随所に湯治場をつくり領民に湯治を推奨した。そして自らの執務室兼厠にも温泉を引き入れたと書いてあったがこれはよくわかる。
人間がものごとを静かに考えることのできるのは便所のなかであり、湯気たちこめる風呂につかっている時なのだ。


軍旗にかかげさせた文言
疾きこと風のごとく
静かなること林のごとし
侵掠すること火のごとく
動かざること山のごとし
   実に格好いい。

 2012/01/25 (水) 無題


昨日の午前中はあわら市庁舎で原稿を書いていた。寂れた頭では筆が進まず、疲れると時々窓外に目を転じる。東に広がる山並みの冠雪風景がきれいだ。眺めているうち、清滝のダム湖を思い出した。
前にここをHくんと訪れた時、突然背後から六頭の猪が飛び出してきてびっくりしたなあ。六頭は勿論家族。
Hくんは逃げていく六頭を指差して「前から二番目が母親や。だって内股で走っている」と言う。
ついでに言うと、六頭の走りは猪突猛進だった。


椎名誠の新刊書・「風を見に行く」を読み終えた。この冒険好き作家の行く先々にはとんでもない動植物・とんでもない気候・そしてそこで生活するひとたちが待ち構えていて、著者が死に直面したことも一度や二度ではないみたいだ。
この作家に畳の上での臨終は似合わない。


出不精の僕にも、一度だけ我を忘れる風景に遭遇した経験がある。
20年以上前、北周り便の日航機内から深夜の北極海を見下ろした時の風景だ。
まさに「この世の果て」を見た思いであり、風景という言葉が内包するある種しめやかな情感が一切そこには無かった。
「風景という言葉を拒否する風景」とでも言えばいいか。


 2012/01/24 (火) 無題


昨日の午前中は、坂井地区介護保険広域連合に居た。介護保険のことで困っているひとから相談を受け、連合の議員とはいえ浅学非才が身上の俺としては、より深い説明を連合に委ねるしかなかったからだが、それにしてもこの制度は複雑だ。


それはともかく、一月も終盤にさしかかった。誕生日が近づいている。今度の誕生日がくると、俺も非高齢者と高齢者との境界ゾーン入りだ。
若い頃は、この歳まで生きるとはとっても思えなかったし、結婚できるとも思えなかったし、思えなかったづくしだ。


なんと言っても、3年前の脳内出血的瀬戸際現世復帰的体験が俺の人生観を大きく変えた。
人間はいつ死ぬかわからないのだから、毎日この日記を書いていこうと思う。勿論、タイトルは変わるでしょうが。


 2012/01/23 (月) 昨日の日曜日


風邪気味だったこともあって、昨日の日曜日は自宅から外へ一歩も出ず、専らテレビ観戦を楽しんでいた。こんな日は当分ないだろう。


先ずは卓球。
この競技を目にするのは、オリンピックの時くらいだが、昨日の全日本選手権・男子決勝の試合には興奮した。優勝した吉村はまだ高校生。
見ていて思ったのだが、あの小さい玉のスピードと打球の方向への素早い反応は完璧な視力に支えられている。はやい話、卓球選手は誰も眼鏡をかけていないのだ。


都道府県対抗男子駅伝。
去年、デマンドバス運行の視察研修先として広島県世羅町へ行った際、役場職員から「世羅高校を応援してください」と言われていたのでなんとなく広島県応援の気分で見ていたのだが、結局は兵庫が優勝。アンカー竹沢の走りと表情には風格があった。
しかし驚いたのは福井が9位に入ったこと。「成せば成る」だ。
駅伝のテレビ中継はトップグループだけしか映らないのが宿命だとはいえ、もう少し中位下位グループにもカメラを向けて欲しい。


大相撲千秋楽。
「隆の山」が幕内力士であることが嬉しい。普通のひとと変わらない体格だからどうしても土俵際の勝負となってしまうのだが、その時に発揮するねばり腰の魅力。


ところで相撲はやはり「がっぷりよつ」だ。
誰だったかのエッセイに「人生は相撲と同じだ。がっぷりよつで動かない時、素人目には休んでいるように見える。だけど当事者どおしは渾身の力で押し合っている。それをみんなにわかってもらおうとなどと思いなさんな。自分の人生は自分で評価しさえすればそれでいい。他人から評価されようなどとは思いなさんな」と書いてあった。


2012/01/22 (日) 日曜日の朝に


昨日の午前10時から福井市の国際交流会館において、民主の勉強会・「政策調査研究会」が開かれた。講演者は、福井県立大学の南保勝氏。
講演のタイトルは「グローバル化と地域経済」。


Ⅰはじめに
Ⅱ福井県経済の位置付け
Ⅲ産業構造と各業種の動向
Ⅳ域内企業における取引構造の変容
Ⅴグローバル化の進展と地域、産業・企業の課題
Ⅵむすび
の順番で話は進んだのだが時間に制約があったためか、えらい早口。
ぼくはアタマのなかで手話通訳をやっていたのだが、このスピードではもう無理だ。でも話の内容そのものは面白かった。


講演終了後、外へ出たら、南保氏が野外灰皿のところで、寒い中、ひとり煙草を吸っている。「煙草のみには肩身の狭い世の中やなあ」と思いながら、僕も横で吸い始めた。


南保氏が講演のなかで「葛飾北斎を利用した小布施町の町おこし」に触れたのを思い出し、「私はあわら市のものですが、あわら市にも新田義貞ゆかりの鉄笛が市内某寺院に秘蔵されてるんですよ。歴史ロマンは町おこしになりますねえ」と申し上げてさよならした。


「市政掲示板」に関して


昔は市政掲示板に僕も書き込んでいたのだけど、今は訳あって書き込みません。けれど「あわらのいち市民」さんの質問に対しては書き込む義務があると思います。


No350について
県立自然体験施設の建設予定地については、12月に開かれた議会報告会の折、同種の質問があって某議員が詳しく答えていました(僕は手話通訳に忙殺されていました)。
市側は場所として北潟湖畔にできた自然公園の頂上部を希望しています。
しかしながら、この施設は県のものであり、今はまだ県議会の承認がありません。その意味では我々市議に詳述する情報はありません。
福井県議会のホームページを検索するか、あるいはあわら市のor坂井地区選出の県議に電話するのがいいでしょう。


金津図書館の移転については、現在の図書館が中央公民館の2階にあることへの苦々しさをずっと持っていたし、議会定例会で一般質問もしてきました。
このたび旧エルデイの1階への移転が決まったことは、床面積も現在と比較して三倍となり喜ばしいことだと思います。但し設計案はまだ議会に対して提出されておりません。


さてこの計画の進捗を市民が聞く場は?という「あわらのいち市民」さんの質問ですが


①あなたの地区の推薦市議あるいは知己の市議に電話をかける。
②今年3月に予定されている議会報告会(12箇所で予定)に参加する。
③所管課(あわら市教育委員会)に出向き、流れを聞く。
④市長室秘書課に電話をして、市長から直接話を聞く(時間さえあえば会うと思います)。
⑤議会毎に配布される「議会だより」を隈なく読む。
⑥29チャンネルケーブルテレビで本議会一般質問を見る。
⑦本議会、全員協議会、常任委員会を傍聴する。
⑧その他エトセトラ
といったところでしょうか。


 2012/01/21 (土) もう週末か


昨日の午前8時半に、「民主・みらい」の県議6人があわら市を来訪。いわゆる「出前公聴会及び意見交換会」というやつだ。
初めに橋本市長及び担当課から「平成24年度福井県への要望事項」の詳細を説明。
そのあと要望事項の幾つかの場所へ二台のバスで行った。


行った場所は
①JR芦原温泉駅周辺




②あわら湯のまち駅前(藤野厳九朗記念館)
③県立自然体験施設建設予定地   の三つ。