2012年02月

 1日-10日  11日ー20日  21日ー31日

 2012/02/19 (日) きょうも元気に 


椎名誠著・〔そらをみてます ないてます〕が昨晩の夜伽相手。


椎名40歳代の時に出かけた極北の旅(大黒屋光太夫の漂流足跡も踏んでいる)と椎名20歳前後の時つまり東京オリンピックの頃のアルバイト生活をりゃんこりゃんこに場面転換させながら、結構シアリアスに描いている。


東京オリンピックの時、僕は高一だったが、テレビ画面に映ったオリンピック風景は今も鮮やかに覚えている。


聖火をもって聖火台までのながい階段をかけあがる広島県出身の早大生・坂井義則。日紡貝塚部員で編成された日本女子バレーボールチームのソ連との決勝戦。男子マラソンでの円谷の勇姿。水の申し子と呼ばれた米のドン・ショランダー。


既に冥界に入ったひとも何人かいるが、生きているひとの胸のうちには生き続ける。

 2012/02/18 (土) 無題


いやあ!昨晩の雪はひどかった。
8時過ぎの来訪者の市政に対する意見を聞いていたらいつの間にか時計は11時。相手が若い女性だということもあって私は彼女を自宅まで車で送っていったのだが、外は猛吹雪。


仮に、送る途中の事故でふたりが死亡したら、「牧田あわら市議、深夜に死亡事故。傍らに女性。情事のはての心中か?!」などと、地方新聞ローカル版に出るのだろう。


それでは相手の女性及び私の遺族(配偶者及び子供たち)に対して申し訳ない。死んでも死に切れない。
ということで私は30km/Hの低速慎重運転で、彼女を自宅まで送り届けた。


明けて
今日の午前中は福井県国際交流会館に於いて「民主党福井県総支部連合会第13回定期大会」が開かれた。





第1号議案 2011年度活動報告
第2号議案 2011年度決算報告
第3号議案 2012年度活動方針〔案〕
第4号議案 2012年度予算〔案〕


幹事長の西本さんが挨拶のなかで会場を見回しながら「きょうこられた方のなかに女性の顔の増えているのが嬉しい」という意味のことを言った。有権者の半分が女性なのだから、当然だ。


そういえば来年の四月だったか五月だったかには、あわら市議員の任期切れによる選挙が予定されている。


議員発議でそんなことができるかどうか知らないから個人的偏見的意見として言わせてもらうならば


①地区推薦はもうやめよう。
①当選基準に男女の比率を定めよう(勿論半々)
①年代別定員制としよう(高齢者議員は老い先短いのだからそんなに沢山いなくてかまわない)


ということだ。


 2012/02/17 (金) もう週末か


(仮)生涯学習館の1階に入る図書館の床面積は三国図書館(2255㎡)、春江図書館(3001㎡)程にはならないが、現在(505㎡)の三倍程度にはなる予定とのこと。

10数年前に図書選定委員をやっていた時、いろんな図書館を見てまわったが、印象に残ったのは、開架書棚の高さを目線以下に抑えているところで、結果として全体に開放感が生じる。


そのことは、開架書棚の収蔵量を抑えるというデメリットにつながってしまうが、そこは各図書館オンラインの時代だ。レファレントサービスを利用すればいい。


昔は本を買っていたが、増えるたびに古い本を捨ててしまった。今残っているのは、郷土史関係くらい。
要するに読めばその本に用が無いのだから、図書館で借りるほうが私にとっては合理的だ。

昨日の朝は福井市内の建築設計事務所に居て所長と四方山話をしていた。
建築設計の世界も僕が事務所に居た頃と比べると隔世の感がある。今は全てがCAD(コンピューターエイデッドデザイン)で処理されるが、時々手書きだった頃が懐かしく思い出される。
鉛筆で線を書いて消しゴムで消すことの繰り返しでトレイシングペーパーにはそのあとがどうしても汚れとして残る。
しかし、残っている汚れが、建物と格闘した自分の軌跡となっているのだから汚れイコール愛着なのだ。


昨日の晩は、聾唖者夫妻と手話通訳者が来訪。
時刻が8時45分になった時、テレビをつけて手話ニュースを一緒に観た。
私が手話を勉強し始めた頃と比べると隔世の感がある。
今は手話がメデイアに多く登場し勉強環境も整った。

建築設計の能率化や手話の拡がりは、確かに歓迎すべきことが、
じゃあ今の方がいいかと言うと、そうとは思えない。


環境の不足分を補うための視覚・聴覚諸々のつまり五感に関してはそれを必要とせざるを得なかったから、今よりもむかしのひとのほうが鋭敏だった。


私は、移動事務所・「トウデイ」を東尋坊岸壁近くに移動させ、この日記を常設のノートパソコンで書いている。ぼたん雪のなか、岸壁にぶつかる日本海の荒波はすさまじい。そして、逝ってしまったひとたちの顔・顔・顔が沖合いに見える。


先日読んだ二階堂黎人「東尋坊マジック」 ここから飛び込めば一瞬の恐怖だけで「無」の世界に行ける。
しかし・・・とりあえず、やめとこ。

 2012/02/16 (木) やや不眠気味


昨晩は来訪客二名から配食サービスの話を聞いた。
介護保険に係るサービスだが、独居老人世帯が増えているせいか
配食希望者は結構いるみたいだ。


両名が帰ったあと、山本一力著・「ほうき星(下巻)」を読み進めたが
最後まで読まずに本を放り投げてしまった。例によって江戸期の市井の職人たちの人情話だが、登場人物が全て心染みる善人として描かれているのがどうも好かない。


善を描くには悪が必要、光を描くには闇が必要。その意味では現代も江戸期も変わらないはずだ。



 2012/02/15 (水) 二月も中旬


数日前の来訪者と四方山話をしていた時、相方は「僕は新聞をとっていない」と言う。


確かに、私も昔から新聞の熱心な読者ではなくて、せいぜいがプロ野球欄を精読したあと、(商売上)政治欄を斜め読みするくらい。
新聞の紋切り型文で時間を割くくらいだったら小説を読むに限ると思うからで、相方は同種の人間だと思った。


それはともかく
今朝の朝日新聞を開いたら書評欄に五木寛之のことが書いてあった。

「五木寛之の「下山の思想」も震災後の生き方を説く。昨年末の刊行で28万部出ている。登山は下りるときこそ最新の注意を、というたとえを現代社会にあてはめ、日本がこれから目指すのは「山頂ではない、という気がする」と書く。加賀本と五木本は、宗教に重きを置く点でも響きあう。」


私にとっての日々は即潜在的下山完了日だ。だから、ゆるやかな日々を送りたいと思うのだが、何故か毎日が忙しくたとえばきょうは特別委員会。無理にならない範囲で頑張っていこうと思う。




 2012/02/14 (火) 朝餉を食いながら


昨日の午前中は、あわら市庁舎にて京丹後市議会議長・池田恵一氏による講演。
昨年の10月に京丹後市へ行って聴いているので、私にとっては二度目の拝聴だが、相変わらずさわやかな弁舌だ。京丹後市議会が、マスコミ調査による去年の議会公開度で「全国NO1」になったのもこのひとの力に拠るものだろう。議員になる前の前歴は何だったんだろうか?と思った。


午後1時から全員協議会が始まった。
協議事項は
1 理事者からの報告事項について
 (1)庁舎1階ロビー壁面設置パネルについて
 (2)交通事故による損害賠償について
 (3)あわら温泉湯のまち広場の駐車場利用について
 (4)整備新幹線の現状について
 (5)生涯学習館の整備について
 (6)その他


2 あわら市議会基本条例(案)について


3 坂井地区広域連合発足に伴う議会の組織等について


4 その他
 (1)一部事務組合議会等報告について
 (2)福井県市議会議長会10年在職表彰について
 (3)その他


3月議会で「議会基本条例」が議決となれば、全員協議会も含めて全てが傍聴可能となります。


印象に残ったもののひとつが、4(2)の市議会議長会表彰について。
この表彰規定に該当する議員は、私を含めて5人いる。表彰状には
「貴方は市政発展のために尽くし・・」と書いてあるが、今振り返って
みると尽くした覚えなどないし、第一人間が人間を表彰するなど
不遜な行為だと思う。ただし、それは個人的な思いであって、表彰されたいひとがされるのは一向に構わない。
議場での表彰状伝達式をしてほしくないという意見が多数を占めたのだが、結局は誰かが代表で受けることになりそうだ。



 2012/02/13 (月) 月曜日の朝に


善男善女の皆さん。昨日(2月12日)付福井新聞一面・「ふくい世間遺産」を御覧ください。宮谷石切り場跡が素敵です。


私は1月17日日記を思い出しました。


しかし、それにも増して素敵なのは、それを見上げるひとりの男・・。


何故ならその男が私だからなのです。




2012/02/12 (日) 日曜日の朝に


昨日の午前中はCAD三昧。午後は土曜日ということで、内田康夫著・「記憶の中の殺人」を読んでいた。
これが全然面白くなかった。
でも僕には変な癖があって面白かろうが面白くなかろうが、とりあえず読んでしまう。どんな小説のなかにも「記憶に残る一行」があると思うからだ。結局、なかったけれども、その場合には「人生とは無駄の繰り返し」と思うことにしている。


読み終えてから「環境」について考えた。
近々環境対策調査特別委員会が予定されている。僕は委員長なのであわら市の環境について先んじて考えておく必要がある。
たとえば
あわら市は一昨年に「エコ市民会議」を立ち上げた。その事業内容はというと
・エコファミリープラン
・グリーンカーテン
・生ごみ処理
・こども自然教室
・北潟湖・観音川の水質調査
・北潟国有林の自然観察
・身近な鳥の観察
・資源循環型についての視察研修  エトセトラ


いずれも聞き慣れた言葉で他の自治体でもとりくんでいる事業だとは
思うけれども、要は、あわら市の自然環境の特殊性の把握だ。


 2012/02/11 (土) 父なる剣岳 母なる竹田川


マイカーに設置していたインバーターが壊れてノートパソコンが使えなくなり、移動事務所としての機能が損なわれてしまったので、新しいインバーターを買おうとカーショップを訪れたのだが、なんと、以前買った時の十分の一の値段で売っている。


昔、「価格破壊」という言葉が流行ったが、流行らなくなっても価格破壊は進んでおり、これは国境を越えた企業どうしの競争の激しさを物語っており、家電製品に関するメーカーの進出と撤退は落ち着くことがないだろうし、これを企業のダイナミズムとひとは呼ぶ。





「追悼の達人(嵐山光三郎)」を読み終え、追悼は生者のためのものであることを、改めて思った。
例えば斉藤茂吉の項。
「斉藤茂吉は歌人であり本業は青山脳病院の院長であった。患者にはいろんなタイプがおり、例えば〇〇が小さすぎると思いこんで神経衰弱になった病人に対し、茂吉は自分の〇〇を見せて、「みんなこんなものだ」と安心させた、という。なんと立派な医者だったのだろうか・・」


追悼は惜別の辞ではあるけれども、憎い相手が対象であれば字面に祝福の気分が見え隠れする。勿論世界の終わりを予感させる追悼もあるのだが・・。