2012年04月

 1日-10日  11日ー20日  21日ー31日
 
 2012/04/10 (火) 空き店舗


まちなかに増えてきた空き店舗の有効利用については、議会のなかでもたびたび話題となっている。
今朝もあるひとから、「空き店舗を利用したいのですが・・」という相談電話があったので、早速市庁舎へ行き所管課を回った。


結局、空き店舗リストを持っているのは商工会だろうということがわかって、事務局長のEさんに電話をし、仔細を聞いた。


僕に余力があったならば、空き店舗を利用して、居酒屋を営むがなあ。


「議会報告会へのチラシ」「班編成」を御覧ください。


 2012/04/09 (月) 本日は議会活性化特別委員会


一昨日に6人の来訪者があったのとは対照的に昨日はゼロ。
僕は、昼飯(うどん付天丼)を食べるために出た以外は一歩も外へ出ずひたすら読書していた。


パロデイ小説とも言うべき藤谷治著・「いなかのせんきょ」(祥伝社)が面白くて一気に読了。


過疎の村に住む真面目一筋男・深沢清春が次期村長に担ぎ出され、しかし予期せぬ裏切りにあって孤立無援の選挙戦を余儀なくされる。


圧倒的に不利な状況のなかで、数少ない支援者が奇想天外な策を労して局面打開に走る。結局深沢は当選するのだが、勝利の第一要因は深沢の愚直ともいえる人間性にあった。


深沢は極めて保守的な人間で、「村に大手資本がこなくてもいい。合併などしなくていい。合併しないことで村の名前がそのまま残る。なんの変哲もない名前だけれども、知らず知らず体に染み付いているのだ。
村人の暮らしが向上することよりも、そのままの暮らしで安定することが大事なのだ」と、日頃思っている男。


日本が高度経済成長に入る前にはどこにでも居た頑固男だが、いまふうに言うならば、稀有な「信念の人」である。

昨日、Yさんが、「純米超辛・越前常山」を持ってきた。





憂さを晴らす酒だった。


 2012/04/08 (日) ちょっと思ったこと


僕が引きこもり症候群に入ったためか、昨日の土曜日もようけのひとが事務所にきた。
四番目の来訪者・Nさんが、「任期4期目になって、議長・副議長にもなっていないのは、牧田はんくらいのもんやろ?。でもそれがいいんや。議長・副議長になると敷居が高過ぎて、わしら市民には行きにくくなる。
でも、牧田はんとこには気安くいける」と言う。


この意見については、ふたつの点が違う。


ひとつめ
四期目にもなって議長・副議長になっていない議員には、公明党・Mさん、自民党・Uさんがいる。


ふたつめ
僕が議長・副議長にもなっていないのは、能なしだからである。
でも、もっと本心を言えば、長になるならないは適材適所の観点が決めることだ。


 2012/04/07 (土) 入学式


昨日は、金津幼稚園の入園式と金津小学校、金津中学校の入学式に出席した。





来賓諸氏が異口同音に「夢と希望をもって学園生活を送ってください」と挨拶するのに異存はないけれども、一方で「こんな世の中に生まれてきて、将来が大変やなあ」という思いを、僕個人としては禁じ得なかった。


入学式から事務所に戻ると、三人が立て続けに来訪。話のテーマは住居表示のことに移った。
旧金津町住民の間には、15年程前に施行された新住居表示制度に対して不満を持つひとが多い、と僕は思う。
このブログで書いたこともあるが
地名には地霊が宿っている。それを安易に変えたことは、霊を追い払うつまり歴史の抹殺になってしまったと思うのである。


 2012/04/06 (金) 昨日の一日

ぽっかり穴のあいたこの世界で生きていくことをどう理解すればいいのかわからないままに歳月だけが過ぎてきたけれども、数日前から気分が変わってきた。
対人恐怖が薄められ、ひとと話をすることにそんなには抵抗がなくなってきた。きのうも何人かの来訪者があったのだけれども、話のテーマが何であれ声帯を動かしたり鼓膜を働かせたりすること自体に苦を感じなくなってきた。


下は最近のお気に入り写真で、鹿島の森・木道で撮ったもの。




昨日の昼食は、小説家・中島道子さんを数人が囲んでのものだった。
当然のことながら、飲食で美味しさを味わえるかどうかは、飲食物自体ではなく共に食する相手による。

2012/04/04 (水) 昨日はが強かった

昨日の午前中に広報編集特別委員会が開かれ、「あわら市議会だより」の最終校正が完了。市内各家庭には4月中旬頃に配布となる予定です。


4月19、20、24、25日日に各地で開催される「議会報告会」
   会場  実施日  場所
 1  温泉及び里山地区  4/19(木)  湯のまち公民館
 2  本庄地区  4/19(木)  本庄公民館
 3  新郷地区  4/19(木)  LPGセンター(JA)
 4  北潟地区  4/20(金)  北潟公民館
 5  波松地区  4/20(金)  波松区民館
 6  金津川北地区  4/20(金)  市商工会本所
 7  金津川南地区  4/24(火)  市商工会本所
 8  細呂木地区  4/24(火)  細呂木公民館
 9  坪江地区  4/24(火)  坪江公民館
 10  剣岳地区  4/25(火)  剣岳公民館
 11  伊井地区  4/25(火)  伊井公民館
 12  吉崎、浜坂地区  4/25(火)  吉崎公民館


の参考資料となるので、是非ご一読ください。


昨日の昼、僕は「移動事務所トウデイ」を福井方面へ走らせていたのだが、側道に設置された屋外看板(H数メートル)が突然倒れてきた。
勿論強風に煽られてのものだが、一部始終を目撃した僕の胸中に戦慄が走った。
死に方の美学というものを我々は持っているが、「あわら市議会のアランドロン」と呼ばれている僕は、看板の打撲で横顔を傷つけながらの死だけは避けたい。


かって東欧の独裁者・チャウシェスクが銃殺される直前、「頼むから顔面にだけは銃口をむけないでほしい」と懇願したそうだが、その気持ちがよくわかる。


2012/04/03 (火) 本日は広報特別調査委員会


昨日、友人と加賀国片野海岸を歩いていた時、ふたりの老人から携帯電話が入った。異口同音に「きょうは何故書かないんや。あんたのブログを毎日読んでいる。真面目なのか不真面目なのかよくわからないブログだけれども、一応は楽しみにしているのだから毎日書くべきだ」と言う。
電話を切ってからぼくは、まだ読み終えていない村上春樹の長編小説・「1Q84」を思い出した。


主人公・青豆と天吾は夜空にふたつの月をみる。ふたつのうちのひとつが現実でもうひとつが非現実だ。このふたつの世界が彼・彼女の世界に共存して、物語は進んでいく。


ところで自分のことだが
ぼくは、現実世界ではいつも真面目すぎると言われる人間だが、一方でそう思われることに耐え切れず、不真面目世界に逃げ込もうとする。
それが非現実的世界であることはわかっているのだけれども、しかしそこでの夢想が僕にとっては明らかに救済の地だ。その想いが強くなるぶん、現実と非現実の境がわからなくなっていく。
言葉を変えて言うならば、現実と非現実が浸潤しあっているということだ。


2012/04/02 (月)  友あり 遠方よりきたる 又楽しからずや


「友あり 遠方よりきたる 又楽しからずや」
ということで、学生時代の友人ふたりが昨日に来訪。
うちひとりがこのひとです。


夜は北潟湖畔荘に泊まり、過ぎ去りし日々を語り合った。



学生時代に「お互いを高め合った仲」、といえばきこえがいいが、「お互いを低め合った仲」が、実相ではないかと僕は思うのである。敢えていえば、お互い反面教師ではなかったか。


翌日は、吉崎の蓮如上人記念館へ。
稲田さんの案内で蓮如の軌跡を教えていただいたが、大変ありがたかった。


記念館を出て、一路うみぼうずへ。
今までは、GFたちとしか行くことがなかったけれども、男どおしで行くのも悪くない、と僕は思った。


2012/04/01 (日)  談山神社


きょうから4月。3月議会が終わり一息ついた感じなので、近々奈良県桜井市へ行ってみたい。
645年に、藤原鎌足と中大兄皇子が計らって蘇我入鹿を誅したいわゆる大化改新は藤原時代の幕開けともなったのであるが、その藤原鎌足を祭っている談山神社が桜井市に在るからである。
そしてその意味で談山神社は「談合」の神社でもあるそうだ。
そういう縁起ってのが面白いではないですか。


僕が議員になる前、いくつかの建設業者営業社員が事務所を来訪して、「牧田はん、役場でのきょうの入札はA社に決定した。勿論談合でっせ」と語っていたのを思い出す。
今の世で、談合は、勿論違法なのだけど、そういう神社があるということは、日本人のというか日本神道のおおらかさいいかげんさを顕している。
日本神道は多神教であり、天津神もいれば国津神もいる。正邪ないまぜでつまり神々は非常に人間的なのである。


一神教世界における絶対神信仰が例えば中東における紛争の背景にあると思う。今、世界の紛争を解決する糸口となれるのは、日本神道的多神教ではないか。
と梅原猛が言っていたような気がする。