昨晩は「金津地区選出市会議員と金津地区区長会の懇談会」が開かれた。テーマの大きなものは、「金津祭りについて」。
北金津西部地区は世帯数の小さな区が多く、当番区になっても山車を出すのが困難な時代を迎えている。
「伝統ある金津祭りの灯を消してはならない活性化させて存続させなければならない。その為にどうすればいいか」が中心テーマだった。
ところで金津祭りとは一体なんだろう。
ぼくの全くの私見だが
金津神社の祭神は、神日本磐余彦尊(神武天皇)、天兒屋根命(あめのこやねのみこと春日権現)、経津主命(ふつぬしのかみ)等であり記紀にでてくる天津神である。
その神が、土蜘蛛族などの国津神を見張るあるいは退治するために年一回拝殿を出て統治下の地域を練り歩くのだ。
神の乗り物は神輿であり,山車人形はその護衛役だと思う。だからこそ、人形はいつも戦国武将で占められている。
山車一行が各々の地区に入る時、必ずその地区の区長及び理事の出迎えを必要とする。
地区のそちこちにいる(と思われる)魑魅魍魎の跋扈を防ぐための案内役が区長OR理事といったところか。
そう考えると、山車巡行は防災訓練視察のような気がしてきた。
それはともかく
昨晩は、24歳で逝った妹・トシを詠った宮沢賢治の詩を読んでいた。
「眼にて云う」
だめでせう
とまりませんな
がぶがぶ湧いているですからな
ゆふべから ねむらず血も出つづけてたもんですから
そこらは青くしんしんとして
どうも間もなく死にさうです
けれども なんといい風でせう
もう清明が近いので
あんなに青ぞらからもりあがって湧くやうに
きれいな風が来るですな
きれいな嫩芽と毛のやうな花に
秋草のやうな波をたて
焼痕のある蘭草のむしろも青いです
あなたは医学会のお帰りか何かは判りませんが
黒いフロックコートを召して
こんなに本気にいろいろ手あてもしていただければ
これで死んでもまづは文句もありません
血がでているにかかはらず
こんなにのんきで苦しくないのは
魂魄なかばからだをはなれたのですかな
ただどうも血のために
それを云へないのがひどいです
あなたの方からみたらずいぶんさんたんたるけしきでせうが
わたくしから見えるのは
やっぱりきれいな青ぞらと
すきとほった風ばかりです
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