昨晩の午後7時、僕たち十数人は某料理屋に集まった。久しぶりに開かれる金津中学校同窓会に向けての打合せが目的である。同窓会代表S君による当日の段取り説明が終わってからは、無礼講の飲み会となった。
酒の効用というのは確かにある。日頃陰にこもっている僕も、ビールを隣席女性から注がれ、焼酎とチャンポンに飲み進めているうち、陽気な気分になっていった。そういう気分になると、日頃無口である分だけどうやらしゃべりすぎたようだ(と真向かい席の友人が言っていた)。
「酒と音楽と売春は人類史をどれだけさかのぼっても既に存在していた」と、ある青年がしたり顔で僕に語ったことがあるが、どの時代にもどんな辺境の地でも(後者のふたつはともかく)種類を問わず酒は存在していた。そして酒にまつわるエピソードは歴史書のなかに多く書かれている。
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