昨日は忙しい一日だった。
午前9時半、私の事務所に数人のひとが集まり「歴史四方山話」が始まった時、議会事務局から「全員協議会が始まりますよ」という電話が入って、びっくりした私はフルスピードであわら市庁舎へ。手帳にスケヂュールを書いてなかったことによる単純ミスである。
全員協議会は12時前に終了して、午後は金津中学校へ。手話に関する特別授業にオブザーバーとしての参加だ。
いつも思うのだが、子どもたちは朴訥だ。でも思春期を前にして、火傷しそうなココロを胸に秘めているのだろう。
(まだしばらくは生きるだろうが)63年間の僕の人生のなかで、中学生時代は虚無的なほどに静かでしかし胸の内は一番熱い時期だった。
夕刻には明社による赤い羽根共同募金の浄財をもって社協へ。
実に久しぶりの社協訪問だった。
夜はさくらセンターにおいて議会報告会。8人の参加者のうち6人がよく知っている人たちで、なんとなく昔に戻ったような気分を味わった。
帰宅しオープンカフェに出て白ワインを飲む。今宵の月は満月だ。
松尾芭蕉の句に「名月や 座にうつくしき 顔も無し」がある。
ある夜、「名月」をテーマの句会が開かれた。宗匠としてその場に居た芭蕉は「ひとより素晴らしい句を詠もう」としている面々の横顔にみにくさを感じるのである。自分を上手に売ろうとする面々の横顔にみにくさを感じるのである。
虚心に月を眺める態度こそが心に残る句を生み出すと思ったのである。
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